お買い物中毒な私!

「お買い物中毒な私!」を観る。
これは純然たるコメディ映画。
かなり笑わせてもらった。
主人公がファッション業界に憧れて出版社に入るというプロットは「プラダを着た悪魔」に
似ている。
ただ、主人公は買い物中毒で、カードを使いまくるために、借金取りに追われている
という点が違う。
また「プラダ…」とは違ってファッションの意義とかそういうことに対しての深い考察もない。
その代わりにシチュエーションで笑わせるシーンがとても多くて、劇場にも関わらずゲラゲラ笑ってしまった。
たとえば、主人公が出版社に侮辱的な手紙を酔って書いてしまって、その手紙を取り返すために出版社に潜入してハンガーの陰に隠れて編集長に見つかりそうになるシーンとか。
あるいは、パーティーに行ったはいいが、上着の糸がほつれて、それを直そうと隣の部屋に行くと酔っぱらいの女に抱きつかれて、上着はぼろぼろ、仕方ないので、ドレスだけで会場に入ると、ウェイトレスと服がかぶってウェイトレスに間違えられて、お盆を持たされ、給仕するはめになるとか。
そんなベタなギャグがたくさん詰まっていて、とても愉快だった。
脇役のキャラクターもルックスだけでなんだか人生みたいなものが垣間見えるような気がして、ハリウッド映画の底力を感じた。
主人公はあまりかわいくないのだが、ああいう主人公に女の人は共感するのかもしれない。
結局、借金も結構簡単に片付いてしまって、リアリティがないのだが、そういう借金のごたごたを描いている映画ではなくて、ちょっとだらしない買い物中毒な主人公が仕事に恋に頑張り、そして落ち込んだりもするけれど、ハッピーになれるみたいな少女漫画みたいな映画だった。
感動したり考えさせられたりはないのだが、普通に楽しい映画なので、レディースデイとかに友達同士でいったりしたらいいんじゃないでしょうかと提案したい。