リア・ディゾン研究

気の強そうな女性が好きな私はリア・ディゾンについても
かわいいとは思うもののそれほど求心力は感じませんでした。
しかし、リア・ディゾンという現象について考察しないことには
はじまらないような気がしてきました。
まあ、考察したところで、何がはじまるのかという感じですが。
クオリティマガジン・ブブカ宇多丸氏の連載によると
リア・ディゾンというのは黒船ではないという。
確かに黒船というとグローバルスタンダードによって日本市場
を食い荒らすイメージがあります。
リア・ディゾンはまるで逆です。
アメリカ時代はケバいレースクイーンでした。
日本に来るやいなや片言の日本語を話すおどおどした少女に変身して、昔からのアイドル幻想を保っています。
狭い日本市場向きにマーケティングを考えて完全に商品を変えてきています。
これは日本の企業が得意とする戦略と言えます。
例えば狭い日本でも関東関西で味を変えるカップめんメーカーのマーケティング戦略です。
アメリカの場合はどこの国に行っても同じ味同じパッケージです。例えばバドワイザーのビールなんかを思い浮かべてもらえれば分かると思います。
ということでリア・ディゾンは黒船でもなんでもなくて、
日本市場をきめ細かく読んだ上で商品開発する日本企業
に似ています。
要するに日本の大手芸能プロダクションがバックについて
リア・ディゾンの売り出し方を考えたのでしょう。
岡田斗司夫氏がこの前芸人について語っていました。
それによると、最近は芸人を見てもその後ろにどんなブレーンがいるかということを考えるのだそう。その芸人を頂点としたブレーンなどの背後を含めた三角形で芸人の面白さが計れるとのことです。
同じようにリア・ディゾンのようなアイドルにもどんなブレーンがついていてどんな売り出し方をしようとしているのかということを考えると面白いと思います。