起きていることはすべて正しい

起きていることはすべて正しいという勝間和代さんの新刊を読んだ。
良書だと思うが、あんまりピンとこないところもあった。
★★★★☆くらいだろうか。
聞いたことのないカタカナ語が多用されていて、なかなか頭に入ってこない。日本語で説明できるやつはできるだけ日本語で説明すべきではなかったか。
あるいは用語の下にくどいほど日本語で意味を書くなどしてほしかった。
また、勝間さんが成功した証として「情熱大陸」に出たとか黒木瞳と交流を持てたというのもどうなのかなと思った。
情熱大陸にはずいぶんとうさんくさい人も出ているし、黒木瞳の行動力のすごさを褒め称えるわけだが、黒木瞳がなんで素晴らしいかと言ったら歳をとっても美しいことなわけで、別に中身がいいとかそんなことは誰も評価していないと思う。身近にいるすごい人として黒木瞳が何度も出てくるところが説得力を失わせている。
また性格の良い人はルックスもいい、できるだけ顔も心も美しい人のコミュニティにいたいみたいなことを書いているが、勝間さんと一緒に本を出している西原理恵子とか神田正典とか雨宮処凛とか外見は全く良くないと思う。あの人たちは才能とか努力である程度美しく見えていると思う。著者自身もそうじゃないかな。
それから、この本ではNLPやアサーティブなど外国では有名な概念が出てくるのだが、明らかに説明が足りなく、どういうものか全く頭に描けなかった。その代わりオススメの本を紹介してくれたが、勝間本の読者はそういう本を読まないでてっとり早く知識を得たいと思っている人が多いと思うので、もう少し突っ込んだ説明があっても良かったのではないか。
とはいえ、そういった欠点をあってもかなり読ませる本である。
やっぱり著者の半端ない熱さというものが読者に語りかけ、読者を変える力を持っているのだと思う。
私も禁酒をしようと誓ったし、この本の影響力はかなり強いことは確かである。
妬まない怒らない愚痴らないの心の三毒をなぜ捨てるべきなのか、またどのようにして生活に必要のないものを捨てるのかというのがこの本のメインテーマだと思う。
私はスペースクリアリングの本などを読んで捨てるという発想に慣れているためにそれほどの目新しさを感じなかったが、改めて無駄なものが生活に多いな、変えていこうと思った。
改めて言われることで自分の心を再確認するできたと思う。