白い春

白い春というドラマを見た。
これは泣ける。
阿部ちゃんが刑務所帰りの男で、存在をお互いに知らない娘が大橋のぞみという布陣。
阿部ちゃんが刑務所を出てきたはいいもののお金がなくて、食べるものがなく、大橋のぞみちゃんが持ってきたパンを食べて泣くというシーンに私も号泣した。
元ヤクザで就職口がないという極端な設定であるが、日雇いや炊き出しのの描写もあり、タイムリーである。基本的にはみんな生活にくるしいわけだから、この主人公に共感できるのではないか。
それだけではなくて、なんとも言えないユーモアなどが挟んであって、泣いて笑って夢中になるドラマだった。
大橋のぞみちゃんの演技は最近の子役みたく上手くはないが、これはこれで昔のドラマみたいで、いいと思った。
それにしても最近のドラマはあまり一つのことを引っ張らなくなった。
来週でもう阿部ちゃんは大橋のぞみちゃんが自分の娘であることに気づくし、昔のドラマよりもスピード感がある。
話自体は昔の東映の映画や漫画ゴラクの「極道めし」みたいなのだが、かえって新鮮である。
ドラマに出てくるイケメンというのは男の代表ではなくて、女にとって都合の男が多い。
阿部ちゃんだけは結婚できない男といいこのドラマといい男のリアルな姿を伝えているので、非常にシンパシーを感じる。