勝間和代を断る力

勝間和代の「断る力」を読む。
8割くらい正しいことを書いていると思うのだけど、残りの2割でむかっ腹が立つ。
勝間は自分を公正に見るために2ちゃんねるや批判的なブログもよく見ているという。
そんな風に利用させてもらいながら、そういう人の批判が嫉妬が根底にあるとか実績を残してからブログを書けとか散々悪口を書いている。
2ちゃんねるとかブログの批判について気にしたことはないと書いているけれど、絶対気にしてるだろ。
嫉妬があるとしても批判として成り立っている場合もあるわけで、利用しながら文句を言うのはおかしいとおもう。ブログを書いている人は最近はブログでも認められるチャンスがあるのだからそれを生かせなかった人みたいに言うけれど、ブログを書いて生活できる人なんて聞いたことないわけで、そういう人は元々有名人とかがほとんどである。そんな状況があるのに、ブロガーを批判するとかおかしい。
この人はだいたい自分がこれだけ批判される理由というのをちゃんと考えたことがあるのだろうか。平均以下のルックスのくせに著書に写真をバンバン載せたら叩かれて当然だ。
それに写真と現物が違いすぎる。これは詐欺に近い。
テレビに出て意見を言ってるのを聞いてもバカバカしくて話にならない。
勝間はみんながフォトリーディングとかマインドマップとかをマスターして学力をつけることで国難を乗り切ろうと言っている。
無理だ。
本さえ1ヶ月に1冊しか読むか読まないかという国民がほとんどなこの国でそんなの勧めたところで根付くわけがない。
学習法の本を書くというミクロの方法でやるというのは分かるが、みんながもっと勉強しようと言ったところでライフスタイルは多様化している現在でそんなの無理だ。
それだったら勝間は国のなんとか委員とかもやっているのだから、もっと政府にモノを言ってほしいと思う。
だいたい、ロストジェネレーションの見方のような顔をしておきながら、この本でも格差社会を産んだ小泉と竹中を評価するいうのはどういうことだろう。
小泉とか中曽根はリターン・マキシサイズの政治を行ったのだという。
で、安倍とか福田はリスク・ミニマイズの政治を行ったという。
小泉とか中曽根はリスクを冒す代わりにリターンも大きい政治だ。
安倍とか福田はなるべくリスクを冒さないようにするという政治である。
で、この本ではリターン・マキシサイズを推奨しているので、小泉とか中曽根を評価している。だけど、小泉の政治でリターンがあったのかねえ。マイナスしかなかったような気が。
小泉だったら安倍のほうがよっぽどマシだろ。
やっぱり勝間っていうかこいつは本当にミーハーな女なんだと思う。
前に私はブログで勝間の本に現れる黒木瞳について書いた。
黒木瞳と友達だとか情熱大陸に出たとかそんな薄っぺらい自慢するなと書いた。
で、勝間は私のブログにリンクを貼って読んでくれたはずなのに
この本でまた黒木瞳との交友自慢が始まった。
黒木は本当にすごい人だという。
黒木瞳の内面なんか誰も評価してないっての。
絶対にアクターズスタジオとかのインタビューで語るハリウッド女優のほうが含蓄のあることを言うだろう。黒木がインタビューを受けたところで何一つ語れないと思う。
でもそれでいいわけで外見をみんな褒め称えているのだ。
小泉・竹中・黒木を誉めるそのセンスのなさというかただ単にミーハーなのだと思う。
劣等感をその人達と仲間になった私ということで埋め合わせているのだろう。
権威主義者なのだろう。
だから、有名人の批判は出来ないのにブロガーの批判だけでかなりのページ数を割いたこんな本を出してしまうのだろうな。だから政府の批判もできないのだろう。
この本では批判する人は建設的な対案を出すことがしないということなので、
対案も出してみる。
まずしゃしゃり出てくるなということだ。
ルックスが良くないのだから本に写真を載せたりしないでほしい。
次にくだらない本ばかり読むなということだ。
文学を読まないからこういうぎすぎすした人格が生まれるのだ。
この人の勧める文学と言ったらクロマニオン人について書いたファンタジーとハリポタなどの児童書だけだ。貧しすぎる。
それから北関東などの地方に住んで一般庶民の知的水準を少しは理解してほしい。
朝はパチンコ屋の前に並んでスウェットを着た若者と一緒にスロットを打ってほしい。
昼はミスドなどに行って主婦の会話を聞いてほしい。
夜はJOYFULなどに行ってDQNの実態を探ってほしい。
そうすればみんな勉強なんかしたくないし、もっと楽しく生きていきたいというのが分かるだろう。
勝間式のもっと勉強しろもっと勉強しろという本はそういうのが好きな人にはいいけれど、
それ以外の人には抑圧でしかない。
勉強したくない人・努力しない人もそこそこ生きられるような社会になればいいんだ。