よしもとばななが嫌なヤツなんていまさら確認することじゃない

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ここのブログから大騒ぎになってますね。
で、私もよしもとばななについて、思うところを書いてみよう。

私は中学生か高校生の時に、20年前くらいになるだろうか、Ryu's Barという村上龍の対談番組を観ていた。
そしたら、よしもとばななが出てきて、自分が長者番付に載ったとかそんな話をしていた。
友達の仲の良い作家だかも長者番付に載り始めたとか。
記憶は定かではないが、その友達とおでん屋かなんかで小娘二人がクルーザーを買ったとかいう話をしていて、店の主人も驚いたろうなとかそんな話をしていた気がする。
私の友達のさくらももこも最近年収が高くなったみたいなことも言っていた。
狙ってわざとワルぶって面白いと思って言っているわけではなく、ナチュラルになんの衒いもなくそんな自慢話をしていて、むかつくなと思った。
その番組を爆笑問題が観ていたらしく、ラジオで田中と太田も「よしもとばななは、いけすかない」とか言っていた。
そういうわけで、私は20年前からばななが嫌なヤツだという印象を持っていた。
だから、今回の事件は全然意外じゃないし、今さらって感じだ。
20年前から彼女、人脈自慢、金持ち自慢してましたから。
と同時にばななのいい話も聞いたりするんだよね。
例えば、私の予備校の時の先生が吉本隆明と交流があった。先生は身体が悪いのだが、吉本家での飲み会の帰りに、ばななが荷物をさりげなく持ってくれたとか。
あるいはゲッツ板谷の家にお母さんが亡くなったときにお花を置いて、すぅっと帰って行ったとか。
この矛盾したキャラクターを強引にまとめると、よしもとばななというのは仲間に対してはとてもいい人なのかもしれないけど、おでん屋のオヤジとか居酒屋の店長のような他者にたいする想像力に欠けている人なのかもしれない。
そして、あえて、よしもとばななの小説をあんまり読んだことないけど、印象で語ると、
仲間うちの出来事があって、それを友達に語っているような小説ばかりの気がする。
そんで、最近はオカルト小説か。
よしもとばななが作家として伸び悩んでいるのはやっぱり他者に対する想像力がないからじゃないだろうか。
だから、仲間うちの出来事を書く小説かあるいは分からない現象はすべてオカルトの理論で分かろうとする小説になってしまうのだろう。
今回も本人はなんで叩かれているのか分からないと思う。
まあ、そうはいっても小説家なんて、嫌なヤツでいいし、エッセイなんて小説家のファンクラブの会報誌みたいなもので、作家がファンのために書いているものだし、ネットに上げてるのはいいとしても、それを叩いてやるなよと思う。
作家のエッセイなんてそんくらい倫理的に無茶苦茶なものばかりだよ。
でも、ばなな叩かれてざまみろと思うところもあるし、グレーゾーンですな。
ばなな騒動はそんなグレーゾーンにある出来事だと思うし、白黒ハッキリさせなくてもいいんじゃないだろうか。そんな事柄ばっかりでしょ、この世の中。