知的生産の技術

梅棹忠夫「知的生産の技術」を再読。いやー静かなパッションにあふれた本。私はこの本を読んで京大式カードを買いこんだことをおもいだす。この本は一言でいうと「記憶は移ろいやすいから記録しとけ」っていう本だとおもう。とにかく、カードに書きこんどけという本。そして、カードをくることでアイディアをとりだす。この本にかかれたのはまだワープロも無かったときなので、ネットの時代には対応していないが、応用はできる。京大式カードは続かないので代わりにこのようなブログに書きこんでおくというのはどうであろう。学校では学ばせてくれるけど、学び方は教えない。というのは今でも当てはまる。方法論の重要性を教えてくれる本だとおもう。それから、文章がクールでラディカルでかっこいい。文章として日本で書かれたものの極北にあるのではないか。
この人の本の読みかたとしては本のとびらの裏側に買った日付を書きこみ、読み終わったらその日付も書きこむ。重要なところと自分が面白かったところに鉛筆で線を引き、面白いとおもったところをしばらく、つん読したあと、引用してカードに感想を書く。重要なところを引用しないのは重要なことというのは本全体で語っていることであり、また本を読みかえせばいいからだとのこと。なるほど。カードを残しておくと自分がどれだけ読書をしたかというのがわかって幻想がなくなっていいという。三色ボールペンを使うのもいいかもしれないが、古本屋に売ることができなくなるし、図書館の本には使えない。わたしとしては鉛筆でうすく線を引き、ブログで感想を書いた後、消しゴムで消せばいいのかなとおもう。


「苺は見たくないから、食べちゃえ」汚れた舌でそう言いながら牧瀬里穂、苺をむさぼり食べてました。田中圭が「僕も食べる」と一緒に食べたときにはちょっと泣きそうになりました。飯島直子、理不尽な客に土下座してバケツで水を掛けられてた。そして、加藤浩次に走る。うん、気持ちはわかる。牧瀬里穂が壊れてしまう気持ちも分かるなあ。みなさん善と悪の間にあって揺れ動いている存在なのだな。


思い出したのでかくけど、小倉千加子先生が週刊朝日の連載で、土方歳三こと山本耕史の冷遇っぷりに心配されていた。あれだけいい演技をしたのに、今クールのドラマでは脇役だ。視聴者のニーズではなく、プロダクションの力関係で決まるキャスティングみたいなことをかいてたな。これだけ不遇だと健康が心配だともかいていた。
山本耕史という人は天才肌でガンガンけんかを売るところがあるので、不遇なのだと私は思う。三谷幸喜はこの人がオケピで演出家にけんかを売っていたのをみて二度と使わないと思ったらしいが。結果的に新撰組に出したらしい。みかけのナイーブさとは全く逆の人間なのだと思う。子役あがりにありがちな性格なのだろう。