ハケンの品格 第5話

スーパー派遣社員篠原涼子演じる大前春子が大活躍というドラマ。
今回は嘱託社員、小笠原(小松政夫)がクビの危機に陥る。
会社の年配の社員がパソコンを使えないという問題はどこの
会社にもある。それを取り上げたのがタイムリーだ。
大前春子は小笠原を会社にへばりつくナマコあつかいする。
正社員は小笠原を助けるために小笠原の企画を提出をするなどの策を弄するが、それくらいでは会社は契約の更新はしない。
国税が会社に査察に入り、昔の取引記録を見つけるためにまたもや右往左往する社員。
パソコン経理はわからないが伝票に強い小笠原は書類を見つけ
資料整理の指示をする。
というところでまだドラマは35分くらい。
国税に資料を渡しに行くところで、エレベーターが停まる。
小笠原が自分の花道を作るためにダンボールを受け取り、それが名札に引っかかり名札を落としてしまう。エレベーターのローラーに名札が引っかかったのだ。
そして、大前春子が資格を生かし体にロープをくくりつけて
救出に向かう。
資料と小笠原を助けた大前だが、自分がエレベーターの上に取り残されてしまう。笑った。そこに東海林(大泉洋)が助けにきて、なんとなく恋愛ドラマみたいになるが、また大前春子は
感謝をせず強がる。
小笠原はクビがつながった。
小笠原は大前春子を会社の前で待って、自分は契約を更新しないつもりだという。「老兵は去るのみ」だと。
大前は「かっこつけないでください。ナマコはナマコらしくしてください」と。
ひどい罵倒でありながら、会社にしがみついてでも残ったほうがいいと勧める相手の立場を考えた台詞に私は泣いた。
会社に残ってくださいというよりよっぽど泣ける。
ドラマというのは愛しているときは嫌いだと言うとか
台詞と内面が逆でなければいけない。
愛しているときに愛してるというのは単なる日常であって
ドラマではないのだ。
それにしてもストーリーが二転三転してもそれが不自然にならず、ストーリーの間を埋める場面も面白く見られる。
涙と笑いに満ちた1時間弱であった。
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