美女との出会い

個人情報について厳しくなっている今はどうか知らないが、私が大学に入った頃は、生徒全員の実家の電話番号が書かれた名簿を渡されたものだ。
まあ、それで授業に出てたら、気になった娘がいて夜、酒を飲んでいきおいをつけて電話を掛けるわけだ。「もしもし、今度デートしようよ」みたいなことを言ったり。で、なんでも買ってやらあ、物で釣ったれと思って「なんか今欲しい物ある?」って聞いたら「エレクトーン」って応えられて、「そっかあ。エレクトーンかあ」って急にいきなり勢いがなくなったときもあったなあ。
他の人にも「すいません、私つきあってる人がいるのでもうこういう電話掛けてこないでもらえますか」って言われたときもあったなあ。
あの娘たちは今何をしてるのだろうか。偶然に街で再会するということは…そういえば、有った。池袋の南口の噴水のところで、相手は気づかず。私は物陰に隠れてみていた。でもしばらくたったらエリート風のイケメンと連れだってどこかへ出かけていった。私も他の女と待ち合わせをしていたと思う。
他に再会といえば、東京でキャバクラに行ったところ着いた女の子が同じ地方出身でその子の友達が私と同じ中学出身ということで大変仲がいいらしい。同じ中学の女の子は中学の時は大変かわいかったのでそのキャバクラ女の子を通して連絡を取ってもらうことにした。いきなり携帯に留守電が入っていて、その子と休日に会うことにした。久しぶりに会ったその子はあまりかわいくなかった。はーあ。今は六本木のクラブで働いていて芸能人とつきあってたらしい。その子もアシスタントみたいな感じでテレビにも出たことあるらしい。それでもキスをしようとしたが、拒否された。それから連絡取ってない。


過去に会ったきれいな女の人達のことを思い出してみると、弁護士事務所で事務の仕事をしていた時もきれいな女の人がたくさんいたなあ。いわゆる弁護士秘書さん。学歴も高く、美しく英語もペラペラな人達。海外との取引もあるので英語も出来なきゃ駄目なんですね。ある日、事務所の中でワインパーティーがあって、そういう時に嫌みな弁護士が高いワインを用意し、みんなにふるまう。おつまみはオードブルみたいなの。有名なパン屋さんから取り寄せたパンにフォアグラを載せたやつとか。ワインも確かにおいしい。私が特に目をつけていた日本人離れした顔の美女は遅れてやってきた。緩いウエーブのかかった髪に外人が着るような赤い百合の花柄のスカート。香椎由宇とか佐田真由美とかハーマイオニーのような、意志の強そうな眉毛、下ぶくれ、ぷっくり唇、ぱっちりお目目、彫刻鼻の女の人。私は酔っていたので手首を掴み時計を褒め、弁護士事務所のプロフィールに書かれていた、その女が好きだというBBCの話をした。イギリスを無理矢理褒めた。その女は早めに帰っていった。私は送るべきだった。次の日、しらふの時に仕事の事を質問された私はしどろもどろだった。その女は親しみを持ったらしくため口で「そっか、その本は下(の階)かあ」と言った。酔ってないと私はだめだめである。せっかく距離が縮まったのに、私はほどなくしてその会社を辞めてしまった。鬱病の薬を飲んでいてその薬を飲むととにかく眠くなって朝起きるのがつらく、それに細かいことでごちゃごちゃ女の上司に文句を言われ、同僚も君が悪いからだよとかばってもらえず、絶望的になって、鬱病で会社に行くのがつらいと言って辞めた。今から考えると我慢してでも会社に行き続けるべきだった。上司もあやまれば折れる人であったし、なによりも美女もたくさんいた。いい環境だったのではないか。


スチュワーデスの人に聞いたのだが、スチュワーデスの人と整備の人が結婚することは多々あることらしい。きれいな人と結婚したかったら飛行機の整備士になるといい。それから、スチュワーデスになる人は海外が好きな人が多いので、商社マンと結婚する人も多いらしい。東大に入って英語でも勉強して商社マンになるといい。スチュワーデスはやはり合コンをするらしく、競争率が高いので、私は弁護士秘書がいい。弁護士秘書は忙しいので、恋愛もそれほどしてないだろうから純粋そうな気がする。津田塾大学とか出て弁護士事務所に入った人がいいなあ。なぜ、津田塾がいいかというと女子校なので共学と違ってそれほど男とつきあったこともなさそうだから。津田塾は英語教育で有名であり、英語も話せるし外国のドラマとか映画の話で盛り上がれそうな気がするから。私は弁護士秘書と結婚したいのだが、弁護士になるしかないのだろうか。弁護士にはなれないだろうし、高望みでした。