タッチ 映画版

行ってきました。今日はタッチ。★★★☆☆
やはり、二時間に詰め込むのはちょっと無理があった。
アニメも見たことなくて原作を読んでない人はここからネタばれアリ。原作を読んでからにしたほうがいいです。
だが、俳優陣はよく演じていたと思うし、漫画を実写化するに当たって画面に出てきてしまうあほらしさというものが感じられなかったのでよかったと思います。
昨日のメゾン・ド・ヒミコと同じ監督です。
犬童一心という監督です。
昨日は犬童作品におけるディープキスについて論じましたが、
やっぱりタッチもキスが重要なテーマでした。
さすがにディープキスは無かったですけどね。
やはり、長澤まさみ演じる南ちゃんが達也にキスをするシーンありました。
和也は魔法のおまじないだと言って南ちゃんにキスをせがみますが、南ちゃんが何も言わないので、おでこにキスをして部屋を出ていきます。
おでこにキスをした和也は翌日車に轢かれそうになる子供を助けようとして死んでしまいます。
和也が車に轢かれた後、画面には南が作ったお守りが写ります。
お守りよりもキスのほうが神通力が高いということがこのシーンで分かります。
心を込めて作ったお守りも何の意味もないのです。
和也は南の唇にキスが出来なかったから死ぬのです。
一方、南の唇にキスをした達也は生き残ります。
みなさんご存じの通り、甲子園にも行けます。
この映画では南を巡る達也と和也の三角関係と和也と達也を巡る南と二人のお母さんとの三角関係という二つの三角関係というテーマが浮上してきています。
二人のお母さんにとって甲子園などというものはどうでもいいことであって、二人が幸せになりさえすればいいのだという親の想いですね。原作には無かったと思います。
一方、南は昔の三人(南、達也、和也)の夢に固執します。
原作ではよく分からなかった二人の女性の心理を描けたのは脚本家が女性のおかげだと思います。
原作の補助線のような映画だと思いました。