新宿泥棒日記

新宿泥棒日記 [DVD]

新宿泥棒日記 [DVD]

なぜか書いてアップしたら日記が全部消えてしまいました。
ギャオというマックでは見られないインターネットテレビ大島渚特集をやっていたので、見ました。
新宿泥棒日記。★★★★☆。
横尾忠則主演。横尾忠則紀伊国屋で万引きをする。そして社長室に連れて行かれる。社長(田辺茂一本人が出演)に簡単に許され、社長の本をもらう。田辺茂一は万引きしてもいいから本を読んで欲しいと言った人なので、こういう映画にもでてしまうのでしょう。
ゴダールの映画と似ています。
ドキュメンタリーのフィクションへの挿入。
本の朗読。主人公の男女が街を歩き回るところなど。
性科学者が出てきて、もっともらしい解説を主人公二人にするところ、これがもっともらしすぎて可笑しいや、酒場で渡辺文雄大島渚映画によく出てくる俳優達と性について大まじめに語る、そこがちょっと素っ頓狂だ。
これらの場面はドキュメンタリーの演出だ。これが可笑しい。
一応、性についての映画ということになっているが、この性を真面目に語ることの可笑しさというのを描いているのが素晴らしい。
あと見るべき所は、新宿ですね。新宿紀伊国屋があんまり変わって無いなあとか駅前のロータリーとか花園神社での唐十郎の公演とか東口交番に石が投げられる映像とかですね。
新宿とあの時代をうまく切り取って伝えてくれています。
出てくる俳優も監督の知り合いで場所も新宿で限定されているのですが、それがまたいいという。
もしかしたら、映画というのは移動する映画、ロードムービーか舞台を限定する映画。の二種類に分かれるのかもしれない。映画にとってロケーションというのは重要なんですね。
乱暴に言い切ってしまうといい映画というのは場所を限定するか移動するかどっちかを選ぶしかないのだということかもしれません。