サンキュー・スモーキング

観てきた。
佳作。
これはタバコ会社から出資してもらっている研究所の
ロビイストが大活躍という話。
ロビイストというのは国会議員とかに賄賂を渡したりして
自分達の業界にとって有利になるように便宜を図ってもらう人のことですね。
前半はロビイストの具体的な活動と主人公のバックグラウンドを描きます。
前半は、ちょっとたるいところもありました。
主人公がどこに向かおうとしているのか夢や願望が見えてこなかったですね。
後半は離婚して離れてくらしている息子の励ましとロビイストの仲間の友情パワーでライバルと対決するという。で盛り上がります。
とはいえ、タバコ会社という悪者を背後にしている主人公ですので、すんなりといくわけもなく。いろいろひねりが加わっています。
ロビイスト仲間も銃規制反対のロビイストとかアルコール業界のロビイストとかなので、正義とはいえない人たちです。
そんな人たちが普段だったら正義と見なされている人と戦うわけですから。
逆転しています。
で、それをどう収拾させるかというのがこの映画の見所です。
最後に登場人物達のその後の姿がスクリーンに映ります。
そういうラストって映画にたまにあるけど私は大好きだ。
そして人生はつづくというような感じで登場人物が生きているような感じがします。
あと私が好きなラストは主な俳優が出てきてポーズを決めたりするカットが出てくるやつです。
日本じゃできないブラックジョークが面白い映画でした。