車内販売日本一

駅の近くのラーメン屋で夕飯を食べながら、テレビを観ていた。
三雲さんが出ていたからたぶんチャンネルはTBSではないだろうか。
山形新幹線で働く、車内販売日本一を誇る女性が登場していた。
年間4000万円をあの小さいワゴンで売り上げるらしい。
その女性は声も顔もいいと思うが、取り立てていうほどではない。いろいろな技術を駆使しているのだ。
つり銭の受け渡しのスピードに驚いた。
客が1000円札を出した途端につり銭を渡している。
客の動きを観察しているのだ。
なんとなく物を買いたそうな客を察知し声を掛け、買わせる。
ワゴンの物の配置も計算している。
気温によってコーヒーの温度も調節するそうだ。
この便はビールが売れそうだと予想したら多めに注文する。
予想的中。仕事帰りのサラリーマンがドンドン頼んでいる。
1回車内を周った時点で、客の顔を全部覚えている。
ビデオカメラでその人に映像を見せる。買っていない客なのにどこの席に座っているか覚えている。天才だ。
お昼過ぎの車内。乗客はみんな昼飯を済ませている。
しかし、お弁当を300個注文する。余らせたら腐ってしまう。どうする?
車内アナウンスで「みなさまお土産に米沢牛弁当はいかがですか?」と告げ、満腹の客に次々に弁当を勧めて買わせる。しかも押し売りという感じではない。
今は歩合給らしいが、固定給のときからこういう方法をとっていたのこと。
吉野家の1店舗の24時間の売上を経った7時間で1人で売り上げてしまうのだから、素晴らしすぎる。
あまりにもすごかったので、ラーメンを食べ終わったあとも
店を出ずに観続けてしまった。