タモリのジャポニカロゴスのパクリ

タモリのジャポニカロゴス新明解国語辞典についてとりあげているコーナーがあると思います。
新明解国語辞典については赤瀬川原平氏と「新解さんの謎」や新解さんの謎にも登場する元編集者の夏石鈴子氏による「新解さんの読み方」があります。
フジテレビの製作者サイドは明らかにこれらの著書を読んだ上で、それを引用している形跡があります。

新解さんの謎

新解さんの謎

新解さんの読み方 (角川文庫)

新解さんの読み方 (角川文庫)

新解さんリターンズ (角川文庫)

新解さんリターンズ (角川文庫)

ミクシィの「新明解国語辞典」コミュでは夏石鈴子氏本人がが怒っていました。

今年の4月14日のコメント

全く納得していません。番組が始まってすぐに、担当編集を通じてフジテレビに抗議しました。また、赤瀬川さんや夏石の本を番組制作の素材に使っているのなら、それをクレジットすることも要求しました。担当者は「赤瀬川さんの本も、夏石さんお本もスタッフは読んだこともありません。全部自分たちで調べました。何でしたらそのカードをご覧いただいても結構です」とのことでした。その後、「タモリのジャポニカロゴス」から、番組への出演依頼がありました。こんなことされて、出ると思っているところが普通ではない。HPで新明解国語辞典の面白さはフジテレビが発見した、ことになっているけれど、それを見る心ある人達は、「今頃気がついたのね、フジテレビ」と思っているはずです。テレビは本当にずるい。

そして、その後、12月21日のコメント

その後のご報告です。
番組紹介のHPで「フジが発見した面白辞典」という文言、やはり納得できず、また、多くの用例は赤瀬川さんや夏石の先行書から使っているように思われました。視聴者から面白い用例を投稿してもらっていますが、視聴者が先行書から投稿したらどうするのか、ということをフジに質問状として送りました。
 2ヶ月何の音沙汰がなく、再度、担当者に連絡しています。
HPは、質問状を送ったあと、削除されましたが、削除したからもう済んだ、ということではないと思います。
 番組を作る側としては、この世の本はすべて番組のネタになるために存在しているのかもしれませんが、本を書いた側としては自分の本は、テレビのネタに利用されるために書いたのではないのです。

フジテレビから、「わたしは、最近担当になったばかりでわからないのですが、それにわたしが担当になったときには、ホームページは削除されていたんですけれど」とおっしゃる担当者から、版元に、以下のようなことを連絡ありました。

 〓夏石鈴子は、一体いつまでこの件を問題にしているのか。
 〓夏石鈴子は、何を望んでいるのか。
 〓視聴者が何を見て投稿したのか、こちらが関知することで
  はない。
 とのことです。

 こういうことを、いけしゃあしゃあ、と言うのではないか、と思います。わたしは、電話でなく書面で責任あるしかるべき担当者から、誠意ある説明を求めたいと思います。
 フジが言っているように、「自分たちで新明解国語辞典の面白さを発見した」のなら、そのきっかけなどもぜひ教えてもらおうと思います。連絡が来ましたら、またお知らせします。
 こういう、何にもわからない担当者に応対されるとは、ずい分なことです

ご報告します。

27日にプロデューサーからきた回答です。

??「新明解の世界ジャポニカロゴスが発見した、面白辞書『新明解国語辞典』」について
・「ジャポニカロゴスが発見した」とは、三省堂の協力のもと、番組スタッフが三省堂刊の「新明解国語辞典」を一頁一頁吟味した上で独自に取り挙げる(発見)ということを意味しており、ジャポニカロゴスが初めて「新明解国語辞典」のおもしろさを発見したという意味ではありません。
・上記コーナーに関しては、常時更新されているホームページからは現状削除されており、今後も展開予定はありません。
・今後当番組で「新明解国語辞典」を取り挙げる予定はありません。
??視聴者からの投稿について
・投稿内容については、番組サイドは視聴者の情報源がどこなのかについは把握しておりません。

10月にいただいた照会文につきましては、担当者の手元に届いたのは12月11日でした。このような遅れが生じた理由としては、照会文が社内各署を回され、1日に何千と届く他の手紙に紛れてしまったことが推察されます。しかしながら、結果的に回答が遅くなってしまいましたこと、心からお詫び申し上げます。
ただ、私ども制作スタッフは、常に真剣に番組作りに取り組んでおり、これからもその姿勢を貫く所存であります。

だそうです。あー、驚いた。一頁一頁吟味したんだって。へぇ、それなら沢山用例があるはずだから、なにも視聴者に投稿頼まなくてもいいのに。もうコーナーやるつもりないのに、今も募集しているとしたら、誠意ないですね。