最近読んだ漫画
漫画ばっかり読んでます
最近仕事等いろいろ一段落したので、漫画ばかり読んでいる。
安野モヨコの「さくらん」
この人は絵とかを手抜きをしていても物語のツボを知っているので、登場人物の行動を読者に予想させておいて、ちょっとずらすということをして感動させるのがうまい。
この本もそれほど取材してないと思われるが、それらしく
見えてしまう。
よしながふみ「大奥」
これは江戸時代に若い男しかかからない、はやり病のせいで男が4分の1にまで減ってしまったという話。
女が男を買うようになって、「大奥」も女の代わりに男を囲う
ようになり、将軍も女がなるのであった。
そんなSFめいた話をもっともらしく描く。
絵がうまく、台詞回しもそれっぽい。かなりの取材を積んでいるのではないか。
ありえない設定の中で男が女の立場になり、ジェンダー(性差)の問題を読者に投げかける。ただ男が女の立場になるわけではなく、複雑に気持ちは男女の間を行ったりきたりして、一筋縄ではいかない。かといって難しく話ではなく、普通の恋愛モノとして男女問わず楽しんで読めるのがすごい。
ちなみに友人はこのSF的設定を本当にあったことだと思い込んでいた。
青木雄二「ナニワ金融道」
これは必読。昔最初のほうだけ読んであまりにも悲惨な話にいやになって放り投げてしまった。
今途中まで読んでいる。
漫画喫茶でまとめて読もうとするから無理だったのだ。
これは情報量も多いし買ってすこしずつ読むべき漫画だ。
連帯保証人に絶対なってはいけないとか手形の裏書をしてはいけないとかこの漫画が広めたものだ。
交通事故の示談交渉で家財産をうしなう家族を見ているとただ怖い。
ホラーより怖い。あとであらためてこの漫画については日記に書きます。
ドラマ版はきれいごとだと思った。
主人公灰原は正義の味方で債務者を助けるわけではないし、
ときに灰原せいで人一人の人生が台無しになることもあるのだから。
- 作者: 青木雄二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/03/12
- メディア: 文庫
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- 作者: 安野モヨコ
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- 作者: よしながふみ
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