ハケンの品格 第4回

ハケンの品格 第4回
このドラマはどじな新米派遣社員森美雪(加藤あい)の成長物語であり、スーパー派遣社員大前春子(篠原涼子)が事件を解決するという話です。
毎回、マンガチックな展開が4分の3くらいにきて、大前春子の特技によって救われるというオチがきます。
今回は序盤から結婚式場に春子が押しかけ、書類にはんこを押してくれと頼むというありえない展開。
どうなることかと思ったら、30分くらいで、春子が特技のロシア語を話して契約を成立させる。
大前春子のロシア語だけは訳語が出てませんが、 あれは東海林だけがわかっているという設定で
その優秀さにまた惚れたということなのかもしれないですね。

掲示板によると
字幕の出てない部分はこんな感じだそうです。

Хватит!(もうたくさん!)
Кто жадничает? Мы или вы?(どっちがケチなんだか。私たち?それともあんたたち?)
Тогда вы сами закупайте у производителя!(じゃあお前ら自分で生産者から買えよ)
Не издевайтесь над японцами!(日本人ナメンじゃねえよ)
Купите или нет?(買うの?買わないの?)
Купите,да?Согласны?Хорошо.(買いなさいよ、いいわね?よし)

いつもと展開を変えてきました。
その代わり後半に正社員東海林(大泉洋)のシリアスな春子への恋情を台詞で描き、契約にもう一波乱あります。
契約書をしまったロッカーの鍵を探して大勢の社員たちが
右往左往するさまに笑いました。
やはり、篠原涼子演じる大前春子のマンガチックな人物像と加藤あい演じる森美雪の派遣社員のお金のなさを嘆いたり、ふるさとの両親からの電話に励まされたり、他の派遣会社に登録しようかなと悩む姿という等身大の人物像との対比が素晴らしいです。
大前春子が東海林からもらった携帯番号の紙を部屋で笑顔で眺めたあとにくしゃくしゃにしてゴミ箱に捨てるという場面で泣きました。
本当は携帯にかけたいのにそれを断ち切るようにゴミ箱へと。
派遣としてのポリシーがそうさせたのでしょう。
同じ脚本家の「やまとなでしこ」でも松島奈々子が堤真一にもらった花束をゴミ箱に投げ入れるシーンでヒロインのやるせない心情があらわされていました。
この二つのシーンの現すところはほぼ同じですが、そういう小道具の使い方がうまいなと思いました。