セカイ系

スパという雑誌を読んだ。
英会話講師殺害事件についての対談が載っていて
その記事を読んだとき、すでに事件が風化したような印象が自分にあって驚いた。
ヴァージニアの事件の影響だろう。
英会話講師殺害事件やヴァージニアの事件やどっかの高専で女の人を殺したあとに山に入って死んじゃった事件とかなんだか非常に似ている気がする。

あるブログによるとヴァージニアの事件の犯人はセカイ系だと書いてあった。
セカイ系というのは自分と世界がダイレクトにつながっているような感覚で、エヴァンゲリオンなどの最近のアニメとかがその世界観なのだという。
ヴァージニアの犯人がビデオに向かって攻撃している敵は見えない敵でなんら具体性のない敵なのだとか。
金持ちが憎かったのだという推察もできるが犯人もそこそこの家庭であるし、結局誰に叫んでいるか特定が不可能である。
で、その具体性のない世界に向かって攻撃した結果あんな風になってしまったという。

セカイ系はそんなに新しい概念なのだろうか。
昔は若者のデモなどによる政治運動による政治参加が当たり前であったし、本気で自分の行動で世界が変わると思っていた。
そんな考え方がまた復活しているだけではないだろうか。
三つの事件に共通する自己愛が強さというのも
自己愛が強いから自分が世界を変えることができるのだという確信を持っているということで、全共闘世代のときと同じような気がする。
もしかしたら何も考えていないという可能性もあるが、それは昔もそうだったかもしれないわけで、なにも考えてないから
なんだかしらないけど難しそうな政治用語を並べてアジっていたかもしれないし。
ということで、とりあえずは人に危害を加えてはいけないという至極当たり前の価値観を大事にしていきたい。

つづく(かもしれない)