ロッキー・ザ・ファイナル

ロッキー・ファイナルを観たのだけど、大泣きしたのは
ともかくとして(映画を観るといつも泣くので)
映画についていろいろ考えさせられた。
今酔っているので乱筆乱文勘弁願います。
映画というのは完成度の高さが優先されるのか
それとも人に影響を与えるほうがいいのか
という問題。
この映画は確実に人に影響を与える。
正直、ロッキーがまた戦うという予告編を観たら分かるように
息子やボクシング協会が反対するわけだ。
それをロッキーがなんか言ってすぐ納得してしまう。
そこが作劇上の問題点である。
だけど、あんな奴が実際にいたら絶対に納得するだろう。
それくらいロッキーの言葉には重みがある。
歳を取っても挑戦しつづけるとか
人生は重いパンチである。
だが、前に進んでいけば負けることはないとか
そんな言葉に下手な自己啓発本よりやる気が起きた。
似たような言葉は何度も聞いたことがある。
でもそれを聞いていてそうだそうだと思うのは
やっぱり画面に漂うパッションせいだ。
スタローンの思いが空間を支配している。
この映画はプライベートムービーと言ってもいい映画だと思う。私映画として非常に感動的である。
映画批評の枠内を超えるというとてつもない熱情である。
私たちは敗戦国の人間であるから、悲観的な人生観を
いつの間にやら植えつけられて自分を信頼することを忘れて
しまった。
だけど、歴史を遡れば統計上とか確率とか前例を超える例も数多くあるわけで、情熱というものに突き動かされて何かを成し遂げる瞬間というものが絶対にあるのである。
前例がないけれど私が前例になる。
無限の可能性が人間にはあるのだ。
そんなことを思った。
とにかく観た人の心を揺さぶり、前向きな方向にモチベートするロッキー・ザ・ファイナルは素晴らしい。
ためになる。これを読んだ人全員に観てほしい。
映画批評家の感想に耳を傾けてはいけない。
ぜひぜひ。