少年の心

いつまでも少年の心を忘れないのは素晴らしいことだと思う。
アメトーークという番組では芸人が集まって次にこんな企画をやりたいとプレゼンする回がたまにある。
ケンドーコバヤシという芸人が前回は越中詩郎大好き芸人をプレゼンしていてその企画が通り、ガンダム大好き芸人VS越中詩郎大好き芸人の対決という形で放送された。
その後、越中詩郎新日本プロレスの中で冷や飯を食わされていたのにベルトに挑戦してプロレス雑誌の表紙を飾るまでになった。
今回はジョジョの奇妙な芸人と題してジョジョの奇妙な冒険を好きな芸人を集めた企画をプレゼンしていた。
越中ジョジョもそれほど興味がなかったが、ケンドーコバヤシのプレゼンで俄然興味が沸いてきた。
http://www.youtube.com/watch?v=7UMnC7FGZEE
越中ジョジョも小学生から中学生にかけて好きになったものだろう。
それをいまだに好きで、みんなに伝えるというのはその執念に頭が下がる。
私は子どものころに好きだったものはみんな捨て去ってしまった。
まっちゃんが映画をカンヌに持っていったということが話題になっている。
その内容は大日本人という巨大化して怪獣と戦うヒーローを描くというものだ。
松本人志放送室というラジオでもたびたびヒーローものについて語っていて、仮面ライダーや戦隊ものなどのヒーローものの設定がグタグタになってしまう過程を熱っぽく語っていた。
たぶん映画もヒーローものについての突っ込みがテーマになるのだろう。
なんで怪獣はウルトラマンと同じちょうど大きさのものが現れるのかとか。
そんなような突っ込みが入るのだろう。
幼いころに見たヒーローものへの素朴な疑問みたいなものを
ずっと自分の中に持ち続けているのがすごい。
ケンドーコバヤシと同じメンタリティである。
と同時に北野武の映画の1作目が既存の刑事ドラマへの突っ込みで成り立っていたというのと類似性を感じる。
北野武の第1作は「その男凶暴につき」であるが、
あの映画の中の刑事は犯人を追いかけて延々走っていた。
太陽にほえろのようなドラマである程度犯人を追いかけたところで捕まえるというパターンになっていることへの突っ込みだろう。
まっちゃんは「ごっつええ感じ」でやってきたことを映画にするのだろうし。
北野武は「たけしの思わず笑ってしまいました」というバラエティでやってきたことを「その男凶暴につき」でやった。
コントというものは既存のよくあるストーリーを笑いものにしてずらしたものである。
映画も今までの映画のパターンをずらしたものが批評家に評価される。
ということで、コント作りと映画作りは共通項があると思う。
北野武の映画もまっちゃんの映画も同じ日にやるそうだ。観にいかなくてはいけない。