読売新聞の投書欄

つけ麺屋で読売新聞の投書欄を読んでいた。
朝のラッシュ時に新宿駅に着く直前で貧血で外国の女性が倒れてしまい、誰かが
緊急警報装置を押して駅員を押した。
投書をした人はその女性に大丈夫かと声を掛けたりしていたが、他の乗客は「貧血くらいで電車を止めやがって」という感じでボタンを押した人に詰め寄る男性もいて、冷たい空気が車内に流れたという。
今の日本はみんな自分のことしか考えない冷たい人たちばかりになってしまったのかと思ったみたいな投書であった。
どうなんだろう。
やっぱり新宿駅に着いてからボタンを押すべきだと思う。
もう少しで着くところで、押してしまったなら、結局駅員が駆けつけるまでに時間が掛かるし、
貧血くらいでボタンを押すなというのも正論といえば正論ではないか。
いろいろみんな事情を抱えて電車に乗っているわけだし。
まあ、ボタンを押した人に対して詰め寄るというのもやるすぎなわけで、そのボタンを押した人も良かれと思って気が動転してつい押してしまったということも考えられる。
なんだか、この投書をした人も貧血で倒れた外国人女性の側に立ってものを考えている
からそういう風になるわけで、一方的なことには変わりがない気がする。
小倉千加子先生のコラムに書いてあったと思うのだが、駅のホームから酔っ払いが落ち、
周りから2、3人人が現れ、ホームに酔っ払いを乗せ、そして、静かにみんな去っていったそうである。都会の人は冷たいと言われるけれど、逆で都会の人のほうが温かいのではないかというコラムであった。
私もそう思うなあ。
外国人女性が倒れたのがもし朝のラッシュじゃなくて昼もしくは夜だったらみんな親身に
なって世話をやいただろう。
そんなものではないだろうか。