タリーズにて

最近またタリーズに行きはじめた。
この前バイトで入ったばかりの娘とベテラン店員とのやりとりを聞いていた。
ベテラン「重くない?すぐお湯を入れすぎちゃうんだから」
新人「はい」
ベテラン「もう、加減が分からないみたいだから、3分の1くらい入れたらかきまぜて」
そんなこんなでやり直し。

ベテラン「あ、また入れすぎている。私が何か言ってるそばからお湯を入れているし、1回お湯を止めて、それから何かしようよ」
新人「そうですよね」
あーそれはよくない。そうですよねというのは。
ベテラン「かき混ぜるのも、ゆっくり大きくかき混ぜてね」
新人「というと、シャカシャカという感じですか?」
ベテラン「じゃなくて、ゆっくりと」
新人「なるほど」
ベテラン「それもさあ、何回も言ったよね」
新人「はい、何十回と言いましたね」
もうだめだ。
最初は店の中で叱るかなあと新人の味方だった私も徐々にベテランの味方へ。
思うのだけど、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」で、別にペコペコしてもいいと思うのだよね。
そんなことで君の価値は変わらない。
私もすぐすいませんと言ったりするが、そんなことで自分のプライドが傷つくとか思わないことに決めた。
だから、新人のなんか小太りの鈍感そうな店員も「コーヒーの入れ方くらいでそんなに怒らないで、私はコーヒーを入れるために生まれてきたんじゃない」と思っているかもしれないけれど、それは本当なのかもしれないけれど、すいませんとまず謝って素直にお叱りを受けたほうがいいんじゃないかなあ。
そのくだらないと思うことを一所懸命にやってきたベテラン店員に失礼じゃないかい。
私も仕事中にくだらないなあと思うことで怒られたりして、上司をうらんだりしたこともあったけれど、本当にくだらないと思うなら、その仕事を辞めてしまえばいいわけで、その仕事でお金をもらっているのにその仕事をバカにしたような態度を取るのはよくなかったなと反省しているわけだ。
そんなことで頭を下げるなんてくだらないと思う私の心がくだらなかったのだ。