マスオ 28の夜

サザエさん篤姫は日曜の定番コース。寂しい。
一話目ではマスオが年々乗客のマナーが悪くなるから電車通勤をやめて、バイクで会社に通いたいと言い出す。免許を取って波平を後ろに乗せて会社に行くのだとか。
危ないからやめてとサザエ。
マスオはバイクに慣れるために八百屋のサブちゃんに原付を借りて、出かけていく。
マスオがなかなか帰ってこないので、サザエがヒステリーを起こし、カツオが交番に行って事故があったか聞きに行ったりする。
マスオからはなかなか連絡が来ないが、しばらくすると警察から電話が…
と思ったら、単に道に迷って、交番の電話を借りて連絡してきただけだった。
サザエ、怒り心頭。
マスオが帰るとサザエが泣いている。
毎日こんなに心配するなんて耐えられないとサザエ。
マスオは今日原付で会社に行ってみたら遠かったし、バイクはやめることにするよ
と言う。
切ない。気を遣っている。マスオに自由はないのか。
尾崎の「15の夜」は全く泣けない私だが、マスオ(マスオの実年齢は28歳)の「28の夜」は泣ける。替え歌を作ってみた。


図書館の推理小説と美人ばかり見てるボク
海山商事の上の空 届かない夢を見てる
やりばのない気持ちの扉破りたい
背広の裏 バー怪車のマッチ見つかれば逃げ場もない
ちゃぶだい囲んで とんかつ食いながら
心のひとつも解りあえない家族達に世辞を言う
そしてアナゴ達は今夜家出の計画をたてる
とにかくもう 会社や家には帰りたくない
自分の存在が何なのかさえ 分からずえぇ゜ーと驚く
28の夜
借りた原付で走り出す 行く先も分からぬまま
暗い夜の帳の中へ
誰にも縛られたくないと 逃げ込んだこの夜に
自由になれた気がした 28の夜