最近の読書

昨日は「対岸の彼女」という角田光代の小説を読んだ。
女同士の友情がどれほど脆いかということを延々と書きながら
細くてすぐ切れそうでありながらも、美しい友情の存在を描いた小説である。
こういう女同士の友情の物語に触れるとグッと来る。
かなり涙腺が弱くなる。
ところで、本当にこの小説に描かれているように日本の学校の中でも女同士のグループががこれほどまでに冷たく閉鎖的でいじめばかりが蔓延している社会なのか私には分からない。
対岸の彼女を読んでみた女の人にこれはどこまでリアルなのか聞いてみたい。
初めて読んだ角田光代の小説は救いのある桐野夏生といったような感じだった。
なんで今頃「対岸の彼女」を読んでいるかというと、爆笑問題のラジオのゲストで
角田光代さんがゲストとして出てきて、友近と太田が「八日目の蝉」という角田さんの小説
を絶賛していたからだ。
「八日目の蝉」も買ってあるので早急に読みたい。

他には日垣隆の「ラクをしないと成果は出ない」という本を今日読み終わった。仕事に対する至極もっともなアドバイスが書かれている。
勝間和代さんの本はラディカルで真似できないようなことが書かれているが、この本はすぐ始められることばかりだ。逆にもっとも過ぎて当たり前だよと思う人もいるかもしれない。
レバレッジシンキングという本もこの前読んでしまった。
レバレッジシンキングは勝間本を読んでいる私にとっては知っていることも多かったが、
面白かったのは本に線を引かずに大事なところを四角で囲み、コピーしていろんな本のそれをネタ帳として持っておけというところだ。
ビジネス本は売れても20万部くらいなのだから、その時点でかなり人よりリードしている。もっとビジネス本を読みなさいと書いてあった。なるほどと思う。
日垣隆の本も1日1冊読みなさいとある。
読めないと思った日はパンフレットみたいなものを読んで、それで1冊とカウントする。
そうして、ノルマをこなしていくと、歳を取ると1日5冊読めるようになるのだそうだ。

古典に関してはマックス・ヴェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」で
半分くらいで止まっている。注を読んでしまったのが敗因かもしれない。
世界史を選択した私もかなり分からない用語があった。
この本はかなり読みにくい。時間がない人は解説だけでも読むことをオススメする。
解説はかなりわかりやすい。
この本を読んでるとサイードの「オリエンタリズム」さえ読みやすく感じる。
先に買ってある「オリエンタリズム」を読んでしまった方がいいかもしれない。

とこのように私の場合、いろんな本を平行して読んでいって読みやすい本から終えるという形式である。それで頭がごちゃごちゃになることはない。
誰でも平行して読んでもごちゃごちゃにはならない。
なぜなら、連続ドラマも違うドラマを平行して見てもごちゃごちゃにはならないでしょう。
それと同じことである。
ただ、映画も停止ボタンばかり押して止めてばかりいると、つまらなかったりする。
映画館などで連続して見た方が面白い。
本もそれと同じで出来ればずっと読み続けていた方がいいのかもしれない。
なんでもいいが、いろんな方法を試してとにかく量を読むことが大事なのだと思う。
映画もそうだが本も数を読まないとどれがいいやら悪いやらを評価する基準というものが
出来ていかないからだ。

対岸の彼女 (文春文庫)

対岸の彼女 (文春文庫)

ラクをしないと成果は出ない

ラクをしないと成果は出ない