小室哲哉

ところで、小室だが、昔から曲を聴いてももいいと思わなかったので、
何の悲しみもない。
どっちかというと痛快な思いが強い。
ほとんどの人がそうじゃないだろうか。
やっぱり、自分のプロデュースしたアーティストに片っ端から手を付けた
というのが世間のイメージを悪くしたと思う。
どっかの歌番組でHITOMIに小室さんとはそういう関係はあったんですか?
と司会者が質問していた。
HITOMIはあまり強く否定しなかった。
これはあったなと思った。
しかも小室って女の趣味が悪いんだよな。
小室プロデュースってなんだったんだろ。

小室の逮捕の映像とともに昔の映像が流れていた。
ぼうっと見ていた。
小室があんなに流行った時代に学生時代を送っていたのに、
なんか小室に載せて当時の時代背景とか説明されちゃうと、
その時代自体が、陳腐に見えて仕方がない。
流行ったものというのはその時代が過ぎてもいいなあと思うものと、
その時代しか流行ようがないものがあると思う。
小室の音楽は圧倒的に後者だ。
小室が全盛期に美輪様が小室は今流行の音楽をマーケティングで作っているだけよ
みたいなことをおっしゃっていた。
それは違うと私は思っていた。
たまたま、小室の資質がこの時代にあっているだけだと思っていた。
だから、これは続かないだろうと思っていた。
流行に合わせて、曲を作る秋元康的なことは出来ないだろうと予想した。
予想通りだった。
不況が始まったけれど、あんまりまだ深刻に感じていなくて、変に明るくて、浮ついた時代。
そんな時代に薄っぺらで意味ありげで全く意味がない楽曲を作る小室の個性が合っていたのだと思う。

なんか周りのみんな好きだったのものな。小室のことを。
小室がこんなことになっても支持する人間というのは少ないのだろうな。
みんな好きだってあれだけ熱く語っていたのに。
空騒ぎだったな。