たけしチルドレン

ビートたけしチルドレン達がそろそろ社会の中核を担いはじめた来たのではないか?
ホリエモンとはまさにフジテレビの「オレたちひょうきん族テリー伊藤の「元気が出るテレビ」直撃世代であり、「楽しくなければテレビじゃない」のカルチャー路線を押し進めた日枝会長とホリエモンが対決してしまったのは、まるでスターウオーズでダースベイダーが父親であることを知ったルークスカイウオーカーではないか。
80年代的ポストモダン的な価値観「面白ければ何したっていいじゃないの」を作り上げたのがフジテレビを筆頭とするテレビ局なわけだ。その価値観を信じてそのまま大きくなったのがホリエモンなわけだ。で、そのホリエモンをメディアに紹介したのがたけしの弟子の浅草キッドなわけで、浅草キッドホリエモンと対談本まで出してるのだから。これはたけしチルドレン同士の連帯だと私は仮定するわけですよ。
で、昨日のリチャードホールは尾藤武と称する元気が出るテレビのたけしを尊敬してやまないキャラクターを元気で発掘された劇団ひとりが演じており、たけしメモを完璧にコピーしてる。で、そこから感じたのが、「元気」から遠くに来てしまっていまや芸大の教授に就任してしまったたけしとそのたけしを愛する者達の距離の遠さであり、その滑稽さだと思うのだよ。
いつまでも昔のテレビなんか心に抱いて生きてるんじゃないよ。というつっこみなわけだ。で、それは実は普遍的な事でホリエモンが出てきたときに賛否両論出てきたのはそれなんじゃないか?ポストモダニズムを体現して生きるか?それとも大人になるか?ってことで、それはおたくになるか、大人になるか?との二者択一の問いでもあるのだけれど。
わかる?言ってる意味?
高田純次はあいかわらず無責任の責任を貫いていて、いい加減でいるわけだけれど。たけしは逆に珍獣を押さえる側に回っていて秩序を守る側にいる。
高田純次的な生き方を選ぶか現在のたけしの生き方を選ぶか?どっちなの?っていうことだよ。リチャードホールはその現状をうまく切り取って見せたのではないか?このコントを考えた人もたけしチルドレンなのではないか?
で、リチャードホールもフジテレビを代表する番組だとの矜持みたいなものを持っていて、作り手自体もこのクライシスに立たされているんじゃないだろうか?フジテレビにもそれがあるだろう。新しい感覚で突っ走ってきたつもりが実は古い体質の会社だったということが今回のホリエモン騒動で分かってしまった。で、どっちを選ぶか?みたいな。個人それとも会社?の二項対立もあるな。で、その混乱をそのままリチャードホールは表しているわけだ。見逃せない。


エンタの神様」インパルスの潔癖性の上司の妻のコント。だんだん話が大きくなっていくというスラップスティックコメディを思わせる展開。インパルスはシュールじゃない。喜劇映画の伝統的な手法を使っている。


「片腕ドラゴンと空飛ぶギロチン」をテレビ東京でやっていた。ムエタイの選手、日本のサムライ、インドのヨガ行者みたいなのが出てきて天下一武道会みたいなので戦うと思いきや、空飛ぶギロチンを操る僧侶に邪魔されて大会はめちゃくちゃに、片腕ドラゴンとの各国の選手との死闘が。汚いやり方を使って片腕ドラゴンは勝ちます。そこにメッセージは無いと思う。荒唐無稽なお話でした。カット割りとか見るとちゃんとしてるし。真面目にバカをやるところが良い。


タモリ倶楽部」ネットで花見をしようという企画。結局タモリが料理をしてそこそこ盛り上がる。タモリが作った料理は天ぷら。昭和のてんぷら粉を使わないといけないらしい。温度は190度。衣は薄目に。最初に作ったのはわからず。あじ、筍、アスパラ、なす、オニオンリングの天ぷら。なんか徹子の部屋スペシャルに出たときと材料が被ってるのがあるなあ。アスパラとアジと筍が好きなのかな。旬だからか?
なぎら健壱が美味しいときの表情の分析。まずそうな顔をしてうまいと言う。違う話をしていて料理を口に入れてうまいと言う。この二種類。面白かった。この人はうさんくささだけを武器に芸能界を渡っているうさんくさ職人という人で、俳優業はやらないのだろうか。やってるのかもしれないが、この人が殺人鬼とかやると本当に怖いものが作れそうだ。