愛の賛歌

あいくるしい、今回は良かったな。あんまり説教が出てこなかったからか。田舎対都会という図式もどうなのだろう。「下妻物語」では田舎で退屈でみんながださくて頭悪く見えちゃう女子高生を深キョンが演じていたが、あれがリアルであるのは田舎といえども巨大資本が入ってきているという事実であろう。で、それがジャスコなのだが、どうどうと企業名を出して協賛しているところがすごい。で、深キョンは全然田舎の事を好きにはならないのだが、田舎者でセンス無いと思っている代表のヤンキー少女と友情が芽生えるのだ。
で、それが女同士の友情なわけだよ。レズにあらずして女同士の友情物語を映画にしたのを見たことがなかったので大変感動した。で、田舎者=善人ではあらず、いい人も悪い人もいるので単純な都会対田舎という図式にしなかったのが「下妻物語」が良かった所じゃないか。
で、「あいくるしい」完璧にこの図式に乗ってますが、まあそれはそれとしていいんじゃないでしょうか。市原隼人綾瀬はるか神木隆之介は善良で純朴で有ってほしい。この三人は悪い人じゃないでしょう。
でもこういう人達がとんでもない悪いことをしてしまうのがリアルだと思うが、もういいや、たまにはこういう純朴そうで本当に純朴だという人を見たい。綾瀬はるかなんか絶対このままでいてほしい。地方の女子高生をやらせたら日本一の人であるが、人々の幻想に応える存在であってほしい。
今回、あいくるしいは愛の賛歌が重要なキーとして使われていたのだが、音楽に頼っているのだが、まあいい。面白ければ。奥さんが死んで閉じこもってしまう竹中直人がいたのだが、トランペットをきっかけに神木が外に出す。
閉じこもり、外に出すというのはエンジンでも使われていた構造だが、繰り返し語られている話である。考えてみれば、古事記もそれで始まるし。
閉じこめられて脱出するという話もみんな好きだしね。「ショーシャンクの空に」とか「アルカトラズからの脱出」とかの脱獄物がそうだ。なるほど、これで一本話が書けそうだ。


東京フレンドパークⅡは友近いとうまい子、予想通り、金貨0枚。視聴者のはがきのダーツもたわし。ひどい。運動神経もないし、知識もない。だめだめ。観客からも「あーあ」との声が。なんかひどすぎて面白い。徹底的にだめを味わうことが出来た。でも二年半も金貨0枚が無かったのが信じられない。結構難しいと思うよ。


TVタックル三宅久之西村眞悟対よくわからない中国人とカナダ人の対決。ビートたけしは全然しゃべらず。なにげに重村の言ってることが一番まっとうじゃないかと思った。
靖国ねえ。まあでも西村でさえ、負ける戦争をした責任を取るべきだったと言っているので。私も戦争の事を勉強すると本当に腹が立つ。責任者出てこいと思う。東京裁判ではなく日本人が結果的に同胞も犠牲にしてしまった責任者をなぜすぐに処刑しなかったのだろうか。西村は「勝てる戦争を負けた」と言っていたが。まあ物量が違いすぎたので。確かにもうちょっとうまくやればもう少し善戦したとは思う。日本人は死んだらみんな神様になるという人もいるけど、万死に値するという言葉もあるし、ちょっと死をもってしても償えない罪というのはあると思うし。憲法にしろ、A級戦犯の問題にしろ、もっと前にちゃんとやっておけばという感じがする。今になって一気に問題化してる感じがするなあ。愛国主義教育も森喜朗に言われるとなんでも反発したくなるなあ。同じ日本人として誇りを持てる人に言われたいよ。小泉の靖国もなあ。自分の子供にも会ってあげない人が祖先に祈りをって言われてもねえ。祖先も大事だけど子孫も大事にしなくちゃ。