江波杏子

ビデオに撮っておいた離婚弁護士Ⅱを見た。今回は笑いは少な目、演出も普通でした。
いいところは全部江波杏子がもっていってしまいました。
「憎しみと愛情はいいお友達なの」と言ってましたが、この人は厳しさと優しさをほどよくブレンドした演技をしていました。かっこいい。男は40をすぎたら自分の顔に責任を持つべきだという言葉がありますが、女も40をすぎたら顔に責任をもつべきだとおもいました。
江波杏子はアンチエンジングとは違う意味で責任を持っているのだと思う。歴史が顔に表れている。そこがすてきだとおもう。
ゴダールとかロメールとかのヨーロッパ映画に出ている熟年の女はみんないい顔をしている。肌はがさがさですが、知的で風格に満ちている。
江波杏子は高校生のときに女賭場師シリーズをテレビで見たとき以来、好みの顔なのでそれで好きなのかもしれませんが、骨顔というらしい。
顔に脂肪が無く骨っぽい顔だね。
外人とかこういう人って歳をとってもかっこいい顔なだけかもしれない。と思ったのだが、江波という人はかなりの活字中毒らしく、知的な人らしい。やっぱり。
CM好感度でも江波杏子の評価が高いのでちょっとした江波杏子ブームが来ているのかもしれない。

と思ったら2ちゃんねるでもスレが立ってた。エナキョンって言われてた。


爆笑問題カーボーイの放送がTBSラジオのサイトで一部聴けるのでためしてみた。
インスタントジョンソンが出てきてオーストラリアで金髪の家庭教師にベランダで唇を奪われ、最後まで…という話をしていた。まあ、金髪だけどぶすだと言っていたが。
その流れで太田光の初体験話に。学校にかわいいけどちょっと変わった女の子がいて、後輩だったらしいのだが太田が喫茶店にいるとじゃり銭を財布から出し、テーブルの上にぶちまけ、「太田さんが好きなときにこれで電話してきてください」と言うので、それから怖くなってその子には会わないようにしていた。だが、またその喫茶店で会ってしまった。友達と一緒にいたのでこれから友達の家に行くんだよというと、じゃあ一緒にいっていいですか?と聞いてくる。しょうがないので連れて行って、女の子を床に寝かせ、友達と一緒にベッドで寝ていた。女の子は「そっちにいっていいですか?」という。友達バカなので「やっちゃえ、やっちゃえ」という。本当にやりたくないのに。友達は「おれもやぼじゃないから」とか「二時間ぐらいでいい?」と外に出てしまった。女の子は裸で迫ってきたらしい。
太田もそれをみたら、たってしまって、結局…
終わった後、女の子は「私はものに例えるとなんだとおもう?いってみて」と聞いてきた。
太田が「うん、ソファかな」というと、女の子は「ううん、私は堕天使」といった。
太田は怖くなってしまった。


という話だった。なんか怖い話だなとおもっていたが、こうやって文字に起こすとなんだか切なくなってくる。人とコミュニケーションを図ることのできない女の子はかわいそうだ。


太田の学生時代の話とか田中裕二の話で好きなのは、田中の小泉今日子にたいする愛情である。田中はキョンキョンが好きで相手役のオーディションに応募したくらいなのだが、太田に「キョンキョンだってうんことかするんだぞ」と言われ「キョンキョンはうんこしないもん」と本気で言い返したらしい。で、キョンキョンが爆笑のファンかなんかで会えることになったとき田中は彼女のためにチューリップの鉢植えを買った。太田と田中はタクシーに乗ったが鉢植えのチューリップがしなびてきてしまい「あ、あ、キョンキョンに買ったのに。キョンキョンに、あ、あ」と大騒ぎしたという。
これも切ない話だ。なんか文字だと面白さが伝わらない気がする。
私は盲腸で入院したときに、盲腸は笑うと痛いので病室でテレビを消していた。だが、隣のベッドの人が爆笑問題の番組を見ていて、それが聞こえてきた。ちょうど田中のキョンキョンの話だった。私は笑ったのだが、痛くてしかたがなかった。
こち亀に中川が盲腸で入院して両さんがわざと笑わせるという回があったが、本当に痛いから。本当にしゃれにならないくらい痛いので。


女友達からメールが来て「私は勝派だ」と書いてあった。貴乃花若乃花の兄弟げんかの話なのだろう。私は「勝は女好きなのでいやだなあ」と送ったら、「二子山親方は貴乃花に黙って藤島親方株を売ったらしいから、親方も(男白痴)貴乃花へ信頼を寄せてなかった気がするんだよ」というメールが。
この男白痴というのは私がいつも上原多香子ちゃんとか深田恭子とかは白痴美だよねと言っているからだとおもう。あと一人白痴を見つけたので芸能界三大白痴美人として呼んでいたのだが、誰だったかな。忘れてしまった。
貴乃花のような人間は私は嫌いじゃないな。相撲バカというか、相撲ロボットとして子供の頃から相撲一筋できてああいう人格ができあったわけだよね。イチローと似ているとおもう。イチローもお父さんに野球を押しつけられて、一年間に5、6時間しか友達と遊ばないで一筋で、きたわけで。日本に一人くらいそういう人間がいてもいいじゃないかとおもう。貴乃花は潔癖なのだろう。清濁併せ飲むということをしらない。ある意味まっすぐな人間なのだろう。花田勝のようににこにこしながら、チャラチャラしてじつは女にだらしないという人間よりよっぽどましである。貴乃花宮沢りえ騒動の後から悪者になってしまったのではないか。「愛情がなくなった」という言葉はかなりのインパクトを残した。
だが、恋愛において、突然愛情がなくなるということはまま有ることである。貴乃花宮沢りえのことを騙そうとしていたわけではないとおもう。本当に好きだったのだろう。だが、マスコミに追い回され、突然嫌になってしまった。その心理はわかる。
恋愛において振った方を悪者にする傾向があるが、恋愛というものはどっちが悪いかという問題ではない。だまして金を貢がせたりストーカーになるのは論外として、突然嫌いになるきもちはどうにもならない。嫌いであるのに相手への同情心から一緒にいるほうもっと悪いとおもう。それは相手を裏切ると同時に自分をも裏切る行為だからだ。
貴乃花のような人間は冷酷に見えるが、そうではなく相撲のことを考え続けてきたからである。自分を殺して相撲のことを考え続けてきたから冷たく見えるのだ。ある意味利己的な人間のほうが人間くさく見えて支持されることがある。だが、本当にうつくしい人間とは、なにかに一心不乱に打ち込んでまわりがみえなくなっている人間である。私はそういう人間のみかたになりたい。