品川心中

タイガー&ドラゴン、品川心中の回。岡田准一落語うまくなっている。
長瀬智也最後に連行されるところでにこっと笑って格好良かったな。
いろいろな人に愛され心配されてる。うらやましい。私は尾美としのり蕎麦屋のようにみんなから相手にされない側の人間だ。
タイガー&ドラゴン東映のぼんくらが見るような映画とかVシネマとかを目指しているので見ている人は下ネタとか暴力シーンで引かないでほしい。
梅宮辰夫の番長シリーズの下ネタとかひどいよ。もう日本映画ではドラマほどのキャスティングで映画を作ることは無理だと思う。
だから10時台のドラマの下ネタとか暴力シーンは容認してほしい。


町山広美さんのblogより。童貞のれろれろと題して

東急大井町線の車内でお見かけした、男子中学生3人。
左右の二人が会話してる真ん中で、ドアに背中をあずけて立っているボクが、ちょいとニラむような目つきをして、舌をれろれろした後、誰に向けるでもなく「今日、タイガー&ドラゴン観るぜえ」と言っていた。ああそういうことなのか。ドラマの中の長瀬のクセをマネしてたらしい。お友達の無反応ぶりからすると、しょちゅうやってるのかもしれん。さぞや女子に冷たくされてんだろうな。長瀬と似てるのは脳みそのあどけなさくらいだし。

しばらくやっていたので、やりちんヤクザを気取る童貞を堪能いたしました。

それにしても、これぞ人気の証明、と思える場面でした。
童貞がマネるようなドラマってすてき。

鏡の前でかっこいいれろれろの練習をしてるであろう愛すべき童貞に比べ、女性誌のドラマ通座談会みたいな記事で「面白いけど、あの、時代劇になっちゃう部分はいらない」なんて言ってる女がいたが、あれはどうしたもんかね。女性誌のドラマ評には、いつも驚かされますな。

タイガー&ドラゴン」については、「木更津キャッツアイ」を川島雄三監督の「幕末太陽傅」(肺病で死期が近い主人公と仲間の青春群像もの、というあたりはとっても「木更津」。現代と江戸時代が交錯するあたりはちょっと「タイガー&ドラゴン」。古典落語の「居残り佐平次」や「品川心中」や「芝浜」などのネタを織り交ぜた超超傑作コメディ。)みたいだな、と思って見ていた私なので、宮藤官九郎の今度のドラマが落語を真正面から取り上げると知ったとき、ぴったりしすぎてどうなるもんかと少々危ぶんだのですが、まったくの杞憂だったようで。

今日の録画分はこれから見るんだけど、長瀬のれろれろを見たら、電車の童貞を間違いなく思い出しそう。

リンクしようと思ったら、「幕末太陽傅」はDVD出てないみたい。今のうちに、出せばいいのに。四十ちょい過ぎで死んじゃった川島雄三監督については、我が永遠のプリンス、殿山泰司の書いた文章がいくつかあって、これもしんみり好きです。

いろいろなところで褒められている幕末太陽傳は見てません。DVD出てないのか。意外とビデオ屋にもない気がする。見たいなあ。小林旭石原裕次郎が共演してるんでしょ。なんでDVD出てないのだろう。なにか権利の問題とかありそうだな。
と思ったらDVD出てました。
タイガー&ドラゴンは童貞がタクシードライバーを見てロバート・デ・ニーロの真似をするようなものですでにカルト的な人気を博しているのだろう。
童貞に真似されるのなんていうのは最高の作品だとおもう。あとは童貞の好きな映画は燃えよドラゴンとかでしょ。
ドラマではそんなにないでしょ。男子が真似するようなのは。男子が共感するようなドラマも私は見たいわけですよ。若い女の人が一番お金持ってて使っているという幻想はもう終わってるから、もっとタイガー&ドラゴンのような男子に人気が出るようなドラマが見たい。
女性誌の匿名ドラマ座談会はひどいな。やっぱドラマばっかり見てる女はバカだな。
時代劇部分ないと元ネタが分からないでしょ。落語というものがあって今と変わらないところもあって、そしてそれをどうアレンジして新しい話をどうずらして作っていくかというところが面白いんだよね。って説明しなくてもこのブログを読んでいる人は分かりますよね。
このテーブルを囲んだ呑兵衛の疑似家族がいいのかな。ホームドラマなのかこれは。そうかそうか。なんだホームドラマの平成版か。だから見ていて安心するのか。


汚れた舌の10回も見ましたよ。あいかわらず台詞がうまい。内舘牧子先生は。
身も蓋もないことをよく言わせるよ。ただホラーコメディとして最初の方は楽しんでみていたのだが、少しインパクトがなくなってきた気がする。
あまり視聴率のことを気にするのは嫌なのだがなんでみんな見ないのだろう。面白いのに。
身につまされすぎるのかな。不倫しても地獄、不倫をされても地獄という話だから。
ただ森口瑤子はこういう役の方がいいな。やまとなでしこのときもなんか含みのある役で、なんか裏にありそうだという演技をしていたので。やっとぴったりの役が回ってきたという感じだ。


TVタックル西村眞悟が爆発。テレ朝は左翼なのでバランスを取るためにこの番組をやっているという意見もあるが、そんなの関係ないよ。右翼的な発言をする人を集めた方が俗情との結託をはかれ、視聴率が取れるからだよ。結構、思想的な右左関係なく番組を作れる環境にTV局はあるとおもう。視聴率いいからいいっかってところでしょ。部数増のために戦争を煽った朝日新聞をはじめとするメディアは全然変わってないな。
西村は意見には賛同しないけど確かに面白い。郵便貯金を全部トマホークミサイルを配備するために回せと言ってた。オリジナリティある意見だ。
ハマコーいらない。三宅久之と西村がいればいいや。
幕末太陽傳 [DVD]