ふたりの国際弁護士

丸山和也弁護士が24時間テレビでマラソンをするらしい。湯浅卓といい国際弁護士が話題だな。やはり二人ともアメリカで弁護士をやっていたというのもある。イラク戦争の影響があるのだろうか?
丸山も湯浅も金稼ぎのためにテレビに出てる気はしない。この二人とも資本主義の極北を越えてしまったような気がする。
やっぱりアメリカでも弁護士というのはお金儲けする職業の典型なわけだ。
金だけだったらアメリカにずっといて稼いでいるのが一番いいとおもう。
やはり金稼ぎを放棄して日本に帰ってきたということは何かあるとおもう。
昔フランスに留学して帰ってきてそれを売りにして尊敬されていた文化人がいたね。
今はさしずめアメリカ帰りということなんだとおもうが、それだけでは尊敬されない。
なんか金の次の名誉を求めているのだろうか?
名誉以上のものを求めている気がする。
今の社会はネタを提供する人が一番えらいという社会になっている気がする。
人を笑わせた人が一番尊敬されるという。
岡本太郎という人はあれだけの名声を得ながらバラエティー番組にたくさん出たわけでしょ。なんだか岡本太郎と同じ臭いがする丸山と湯浅には。
なんだかヒーローは時には喜劇的でなければいけないという観念があるのだとおもう。
みんなヒーローになりたいわけだ。
で、日本のヒーローといえば長嶋茂雄であり新庄剛志であるわけ。
松井秀喜東スポに肩入れしたりしているし。
結果を残すとともにみんなをにやりとさせなくてはならないのだ。
丸山は偽善的とかそういう意見はもうこの際置いておこう。
極めて日本的な行為。つまり喜劇的であることによってヒーローになってしまう。
喜劇性を徹底することによって英雄になるという。そういう図式なのだろう。
これは日本社会に特有の現象なのだろうか?
わからない。
さしずめトリックスターという奴か?
ただ大好きなアメリカが起こしてしまった愚かなイラク戦争を横目に、なにか行動をしなくてならないという使命を帯びていると勘違いしているのが丸山と湯浅の二人なのだろう。
酔っぱらいとほら吹きという属性もなにか神話とか民話に出てくるような人物のような気がしてきた。
心理学的にいうと自傷行為のようにも見えるがそんな簡単なものではない。
この二人の行為は神話学研究や戦争と文化の関係の研究によって意味づけがされるであろう。
そうしなければ二人の行為は誰にも説明できないだろう。