美容院で教育論

今日は美容院に行って来た。
シャンプーの時に眼鏡を外された。
最近は美容師が頭を洗うのではなく、機械が頭を洗ってくれる。
私としては新人の美容師に頭を洗ってもらうのが好きなのだが。
頭を洗ってもらった後は、鏡の前に通される。
以下、美容師=美。
美「今日仕事は休みなんですか?」
私「はい。あーあ」あくびをする私。
美「遅くまで仕事をしてるんですか?夜勤とか?」
私「いや、塾の講師をしてるんです」
美「そうなんですか。最近の子はどうですか」
私はそこでエンジンがかかってしまった。
私「最近の子は、勉強をする気がないんですよね。なんでか知らないけど。なんだか、いい成績を取ろうという気がない。塾に来れば自然に成績が上がると思ってる」
美「受け身なんですか?」
私「そうなんです。やっぱり自分で勉強をしようという気がないと成績も上がらないとおもうんですよ。塾の勉強は自分でやった勉強の復習のために来る気じゃないと」
美「なるほど」
私「なんだかね。いい学校に入ろうとかそういう気ないんじゃないかと。やっぱりマスコミがわるいと思うんですよ。ガリ勉に悪いイメージを付けたでしょ」
美「勉強をするのは悪いことじゃないですよね」
私「そうです。そうです」
美「うちの子も全然勉強しなくて」
私「えっ、子供がいるんですか?」
眼鏡を外しているので相手は20台前半の人かと思っていたのだ。
美「はい」
私「いくつ?何年生ですか?」
美「五年生です。」
私「まあ、小学生の勉強なんか、教科書音読すればいいんですよ。テストは教科書からしか出ないんだから」
美「算数もですか?」
私「算数はやっぱり計算をいっぱいやらないと」
美「百マス計算とかありますね」
私「あれはいいですよ。小学生のうちはある程度、機械的に計算をやらないと」
美「そうなんですか」
私「今の子って本読まないですよね?」
美「そうですね」
私「漫画は読むんじゃないですか?」
美「コロコロコミックとか読んでますね」
私「漫画でもいいんじゃないですかね。ジャンプに連載しているデスノートって漫画あるんですけど、大人が読んでも難しいですよ」
美「デスノートですか?」
私「死のノートですね。ノートに名前書くとその人が死ぬという漫画です。名探偵コナンとかも大人が読んでも難しいですよね」
美「コナンは難しいですよね」
私「そうですよ。漫画も難しいのありますよ」
美「なんかね。ウチの子は何やっても続かなくて、サッカーとかも」
私「それは絶対に続くものが見つかりますよ。何でもやらせてみたらどうですか」
美「そうですかね。こんな長さでいいですかね」
私「はい」
散髪終了。
眼鏡を掛けたら30代の半ばぐらいの女の方でした。
散髪の間中、教育論ってあんた何者?
平成の吉田松陰にでもなるつもり?
話してること全部齊藤孝の受け売りだし。
私はちょっとおかしいな。
とりあえず生徒の成績上げないと。


ストリームコラムの花道、町山智浩氏の戸田奈津子誤訳集。
SW3の最後のシーン。アナキンが「ノーー」と叫ぶ。
字幕は「ありえなーい」
女子高生じゃないんだから。
パルプフィクションでバイクが写っている。
チョッパーを「ヘリコプター」
画面にバイクが写ってるのに、チョッパーっていうのはバイクのことだよ。
ナショナル・トレジャーより「北極大陸を」
北極に大陸は無いよ。
ブリジット・ジョーンズの日記2「ダロウェイ夫人」をHビデオと訳す。
夫人と付けば全部アダルトものじゃないよ。ヴァージニア・ウルフの小説だよ。
オペラ座の怪人よりpassion-play(受難劇)を情熱のプレイ。なんかラテン系のセックスみたいだな。
ハムナプトラの秘宝よりOpen the chest「棺を開け」を、「胸を開け」。
これも画面を見ればわかるはず。
インディ・ジョーンズ魔宮の伝説よりヌルハチをヌハチと。

私が前に聞いたのだとドクトル・ジバコをドクタージバコと訳したとか。
ルメイ将軍をレメイ将軍を訳したとか。
私がテレビを見ていて驚いたのはTBSで安住アナがマトリックスサングラスを掛けキアヌ・リーブスにインタビュー。「cool」と言われていた。
横にいた戸田奈津子は「クールだ」のあと「いかす」と言っていた。クールだでいいのに、わざわざ自分の表現に直すところはさすがである。