ジャガーについてこい

ジャガーのファイト!ファイト!ちば! を試聴した。
http://homepage3.nifty.com/jaguar-star/
すごいよかった。
歌詞を聴いても何を言っているのかわからない。
だが、気持ちがいい。
とてもローカルなことを歌っているのだが、よくある応援歌のような匂いはない。
みうらじゅんボブ・ディランに似ていると言うが、ライクアローリングストーンズの「How does it feel?」
「フィーール」と延びるところがジャガーの「サー」というところが似ているのかもしれない。
だが、プロテストソングなわけではなくて誰も傷つけないというピースフルな音楽。
かといって癒し系というわけでもなくだれかを勇気づけるわけでもない。
すごい。
ジャガーは全部自分で音楽を作っているらしい。
なんだか箱庭的なものを感じる。極めて日本的な音楽なのではないだろうか?
というかジャガーはオンリーワンだと思うのでどこにもないものなのかもしれない。
ホームページも自分で作っているらしい。
これは買わなくてはいけないかもしれない。


情熱大陸を見た。菊地成孔。つまらない番組だった。
対象に全然迫っていないから面白くないのだろう。
広報番組みたいだ。。
菊池を知ってる人が見る分にはいいのだろうが知らない人が見ても面白くもなんともない。

浅田彰(続・憂国呆談より官藤宮九郎について)やっぱり映画だと長すぎて、TVドラマくらい軽いほうがいいんじゃないかな。「タイガー&ドラゴン」も江戸マニエリスムっていうか、悪く言えばマンネリズムだし、「いまむしろ落語が新しい」っていうとんがった姿勢より「昔なつかしい人情噺の世界でなごみたい」っていう後ろ向きの姿勢で受けてるんだと思うけどね。毎回、古典落語が下敷きになってて、その落語が高座で語られ、時代劇として演じられると同時に、その話を現代化したストーリーも同時に演じられるっていう、かなり凝ったことをやってるわけよ。主人公は、両親が自殺してやくざに育てられ、借金の取り立てですごんでみせるだけが能っていう虎児。これがふと落語にはまって落語家に入門し、落語家に授業料を払うかわりに自分は彼から借金を取り立てるって話になってる。他方、落語家の息子の竜二は、落語がうまいのに、反抗して裏原宿で売れないブティックをやってる、と。この虎児と竜二のタイガー&ドラゴンを、「池袋ウエストゲートパーク」の長瀬智也と「木更津キャッツアイ」の岡田准一が演じてて、宮藤官九郎ドラマとしてはいわば黄金コンビなわけね。あと、笑福亭鶴瓶をわざとやくざの親分にして、ほとんど落語をやらせないとか、なかなか洒落たキャスティングなの。ただ、最大の問題は、「木更津キャッツアイ」もそうだったけど、女性の問題がちゃんと扱われないことかな。要するに、男の子たちがわいわい騒いでるのを見て女性の視聴者が楽しむってパターンになってる。その枠内ではたしかにうまいんだけど。


全く同感。男の子がわいわい騒いでるのを見て女性の視聴者が楽しむというパターンになってると言ってるが、私のような男もこれを見て楽しんでるわけだ。
確かにタイガー&ドラゴンはマンネリで女の子の気持ちを描いていないわけだけど、脚本はベタだが巧みでキャスティングが楽しいという。
浅田彰は「池袋ウエストゲートパーク」を絶賛していたのでこのドラマも追いかけていたのだろう。
私もこのブログで散々取り上げといて言うのもあれなのだが、池袋ほどタイガーには乗れなかったのだが、評価されているのもわかるドラマであるとおもう。


香山リカ福田和也「「愛国」問答」福田和也があとがきでやっつけ編集者をばかにするという珍しい本。たしかにやっつけ本でした。この二人にはもう少し時間をおいて対談をしていただいて若者はどう生きるべきかという踏み込んだ答えがほしかったな。
香山リカってぷちナショナリズムっていうのはいいんだけど、ちゃんと自分の作った言葉を定義できていないというか。私の文章と同じで直感ばかりでちゃんと論証しないとか。
サッカーとか齊藤孝とかいうのをナショナリズムと結びつけやばいよって香山リカは言いたいのだろうが、私はそういうナショナリズムだったらいいんじゃねえの?って気がする。
音読やってサッカー場で日の丸歌ってるくらいだったら全然オッケーな気がする。