きらきらアフロ

きらきらアフロという番組は前は漠然と見ていた。
最近はビデオに撮って見ている。
なんだかトークで一番面白い番組ってこれじゃないかな。
やはりお笑いというのは同じことをやってると飽きられると北野武が言っていたが、本当にそうだ。最近ではガキの使いトークも全く面白く感じない。あれも同じ話で昔だったら大笑いしていただろう。これは松本人志がつまらなくなったわけではなく、同じパターンというか思考回路を見ている方が学習してしまってボケの予想は出来ないまでもなんとなくそういう風にずらすのだろうなというずれの幅が分かってしまったではないか。
で、今一番面白いきらきらアフロはこのまま面白いまま続くのかまた飽きるのかはわからない。でも今面白ければ問題なし。
笑福亭鶴瓶という人は不思議な人でまず話がうまいのかへたなのかよくわからない。
話を刈り込むべき所をしつこく広げたり途中で説明が適切でないので話の内容がよくわからない話をしたりする。
はなまるマーケットに出たときもよく分からない話をして岡江久美子は露骨につまらなそうな顔をするものだから、鶴瓶につっこまれていた。
岡江だけじゃなくて見てる人ほとんど鶴瓶の話は分からなかったとおもう。
で、鶴瓶の話は面白いときはすごくはまって天才かと思うのだが、なんてことないなあと思うときもある。
なんというかベテランの割に荒削りなのだ。
で、天才、松嶋尚美なのだが。
この人は異常に記憶力がない。だが、断片的な知識が膨大にある。
これは司馬遼太郎をはじめとする読書によるものである。
で、松嶋の雑さ、異常な記憶力の無さが笑いにつながっている。
お笑いに必要なものは記憶力ではなく対象をシャープに捉えることである。
王様は裸だっていう子供みたいなものね。本当のことを言ってしまうという。
そして、松嶋は悪気なくひどいことを平気で言ってしまうのがすごいと思う。
なにげに本当にそうだなあという説得力があったりして。
本質を無造作に掴んでしまうこともある。
だが、松嶋が確信を持って言ったことが微妙にずれているときもあってそれはそれでナチュラルシュートのような変化を見せ結果的に笑いにつながるという。
この鶴瓶と松嶋のちゃんとしていない二人がもっと広げると面白くなるかもというもったない話を平気で打ち切ってしまったり見てるこっちはどうでもいいよと思った話がふくらんでいって面白さが暴発したり。
といった感じで目が離せない番組がきらきらアフロなのである。