女王の教室

話題になっているので昼間に女王の教室ダイジェストを見て、夜3話を見た。
天海祐希が先生役なのだが、最初顔は出ず、体だけ写る。ホラー映画のようだ。
天海が登場する場面は画面が青がかった色になる。
なんだか分かるなあ。
本当に嫌な担任に当たってしまった場合、その子の一年は本当に暗い一年になる。
テストを点数順に返す教師もいたし、一人の子を集中的にいじめる教師もいたな。
この教師はすこしやりすぎだがこれに似た教師は私の小学校の頃は居た。
で、この教師は正論も吐くのだがあきらかにやりすぎなところもあって、善とも悪とも言い切れないのである。
このドラマは一人の生徒の視点で描かれていて画期的である。
教師という生徒にとっての絶対的な存在を上背のある天海をつかうことでうまく表現している。黒の衣装も怖さを増している。女囚ものに出てくる刑務所長のようだ。
子供にとっては大人特に教師は怖い存在であることをこのドラマはよく表している。
それだけですごいと思う。
天海の一部の特権階級が日本を牛耳っていて、勉強しないと一生搾取され続けるという主張は正しくて、でも小学生のうちから勉強しなくても間に合うと思うがね。
ある程度、つんどいた方がいいと思うけど。
罰を与えないと生徒はやらないというのも本当だし、宿題を忘れた生徒を学校に残したりしてなにかしらの罰を与えないと駄目だろう。
生徒に好かれようとするあまり生徒をだめにしている先生というのもいることは確かだ。
だからと言って天海が全面的に正しいというわけではないのは見てれば分かると思うのだが。
見てる教師が影響を受けて天海みたいにはならないって、あきらかに生徒が被害者になっていて我々は生徒の側に立ってものを見ているわけだから。
いつから視聴者は勧善懲悪なものしか受け付けなくなったのだろう。
それから良かったことは天海が内藤剛志を投げ飛ばすところがあったのだが、本当に強そうにみえるところだ。ヤンクミとは違う。
あとダンスもうまいという設定なのだがスローモーションにしたせいで本当は下手なのではないかと思ってしまった。あそこは長回しで撮った方がいい。天海は宝塚にいたのだから本当にダンスはうまいと思うので。