亡国のイージス

亡国のイージスを見てきました。★★★★☆。
結構混んでいました。みなさん原作ファンなのかな。男が多かった気がしたが。
エンターテイメントとして輸出しても大丈夫なくらいの出来だと思いました。
ダイハードとか太陽を盗んだ男とかが好きな人は見ても良いんじゃないでしょうか。
この作者が太陽を盗んだ男とかガンダムとかを好きな理由はこの作品を見ればすぐ分かる。
太陽はそのままだし、ガンダムは死に際になにかキャラが立つことをやらせて登場人物を殺すのが好きなのだなと思う。
ちなみに予告編にも出てきたキスシーンは意味がわかりません。必要なしだろうね。
豪華な出演陣が目新しい演技はしてませんでしたが、安心して見ていられるのじゃないだろうか。
日本人の甘さとともにそこがいいんじゃないっていう描き方もしていて、政治的に右左に極端に振れていないのがいいのではないでしょうか。
次から次へと危機が襲ってきてそれに対処するというハリウッド的な要素がストーリーに組み込まれていて観客に受けるのではないでしょうか。
それにしても観客というのは分かりやすく面白いを察知して見に行く。どうやって分かるのだろう。口コミでしょうかね。同じ監督の映画でも不入りだったり大入りだったりするのが面白いところです。
あと脚本で不満だったところは寺尾聡とその部下達の行動理由があまり描かれていないところですかね。まあ、アクションがてんこ盛りで時間的にもちょうど良かったのであまりくどくど描いても仕方ない気もしますが。
谷原章介は儲け役だった気がします。
なんだか全体的に金融腐食列島と同じような雰囲気を感じたのは私だけでしょうか。かぶった俳優陣もさることながら、意図してハリウッド映画を日本で成立させようとしたところが近いのかもしれません。
真田広之が旗を振るシーンで笑ってしまったのも私だけでしょうか。なんだか緊迫感がないのですもの。
それから中井貴一の部下達の最後の行動が、ちょっと解せない。
とはいうもののハリウッド映画みたいなのを日本人の俳優で見たい人にとってはたまらない映画になったのではないかと思います。
こういう映画もあっていいのではないかと思います。あくまで映画をあまり見る機会のない人が映画館に駆けつけてがっかりしないために。
最後にスタッフロールの所で編集で外人の名前が出たのだがあの人は誰なんでしょうか。
なんだかこの映画が面白くなったのもあの人のおかげのような気がしてきた。