女王の教室第9回

私は女王の教室を見ているのだが、由介の祖父役、篠井英介を見ていると癒される。前回多分篠井がキーパーソンになるだろうと予想していた。だが、今回は和ませ役として出ているだけだった。
篠井は性や年齢を超越した存在だから真矢を倒すための精神的支柱になると思ったのだ。
今回は照明が明るかった。いつもはじめじめした雰囲気なのだが、暗さがない。
つまりこれは天海祐希演じるところの真矢の力、闇の力が弱ったということを現している。
天海は最後に倒れそうになるのだが、ここで初めて視聴者は天海祐希に感情移入して見ることになるのだった。
次回予告で主人公の神田和美が「先生は本当はいい人なんじゃないですか?」と聞くシーンがあった。
これも天海崩落の予兆だろうか。
本当に天海は本当はいい人という普通のオチで終わらせる気なのだろうか?
だが、このドラマ、かなりのミスリードを視聴者に仕掛けてくるので予断は許さない。
わざわざ参観日にスパイとして潜入していた教育委員会根岸季衣が怪しい。
教頭の半海一晃も怪しい。こいつが密告したのか?
ということで9回にまでドラマは来ているのに未だに伏線ばりばり張りまくりでこのドラマは収拾がつくのだろうか。
意味ありげなシーンが多すぎるのだ。
それにしてもここで根岸季衣という女優を隠れキャラとして持ってきたところが憎い。
参観日に根岸が出ているところを私は気づかなかった。
私のように邦画をいっぱい観ている人間でも気づかなかったのであるから、普通の人はなおのこと気づかないだろう。
最後のシーンで根岸が大々的に名刺を持って現れたところで、あの女優怪しいとの書き込みがどっかにあったなあ。みんな根岸知らないのだろうなあ。
根岸の持つうさんくささ、そして暗さが遺憾なく発揮された瞬間であった。
天海の持つ偽物の怖さを根岸の本当に怖い人なんじゃないかみたいな本物っぽい怖さが凌駕するのだろうか。
でも簡単に根岸もやられてしまう可能性もある。
本当に予測がつかないドラマだからなあ。