男たちの大和

男たちの大和見てきました。
やっぱり思ったのですけど、監督の佐藤純彌という人は典型的なアクション映画の監督ですね。
だから、戦闘シーンはすごく面白いですね。ちょっとグロいかな。強烈です。そこだけでも観る価値ありですね。戦闘シーンになると監督が変わったのじゃないかと思うくらい面白い。
で、人間ドラマの場面ですが、俳優によって演技がバラバラなので、うまい俳優とそうでない俳優が分かってしまうという。
蒼井優が出てくるところは泣けましたね。やっぱりうまい。
反町隆史は嫌いな俳優ではないのですが、信長を演じたとき以降、全部信長に見えます。軽さがないというか硬い。昔のほうが演技がうまかったのではないでしょうか。声もくぐもっています。
監督というのは下手な俳優もそれなりに平均ぐらいには見せなくてはいけないので監督の演出も悪いと思いますね。
獅堂は良かった。ちょっと不気味なところがいいです。新人の松山という俳優もまあまあですね。
くどいほど生き残るのが素晴らしいと訴えるので軍国主義の映画ともいえないと思います。政治的にはちょうどいいくらいではないでしょうか。それほどその部分には嫌悪感はなかったですね。
最後のエンドロールがいいですね。さわやかな気持ちで映画館を後にしました。映画が終わったあとでも泣いている女の人もいました。観ているときは退屈なところもありましたが、見終わったあとは見てよかったなと思った映画でした。