太郎はいいけど敏子はどうも

岡本太郎明日の神話という壁画がメキシコの倉庫で発見されて修復されて日本で初公開されました。
で、日テレでお祭り騒ぎをしていました。
ミクシィ岡本太郎コミュニティにも書き込みが多かったです。
太郎さん敏子さんありがとうみたいな書き込みもありました。
太郎の事実上の妻で戸籍上は養子である岡本敏子
明日の神話公開に尽力したのは確かですが。
太郎と敏子を同じくらいにたたえるのはおかしいと思います。
みんな太郎が好きな人は敏子も好きですね。
友達にも敏子好きな方がいらっしゃいます。
けれど、あえて言います。私は嫌いです。敏子。


あくまでも絵を描いたのは太郎です。
太郎が生きていたときはあまりメディアに露出しなかったじゃないですか。
なにか狙いがあったと思うのです。もうメディアには飽きてしまったのか名声もいらないとか。
それが太郎の希望だったと思うのです。
それが太郎が死んだとたんに敏子がテレビにしゃしゃり出てきて太郎のことを語り始めました。
太郎が描いているときに自分が後ろにいて絵の描き方を
アドバイスしたようなことも語っていました。
そのとき、こいつ絶対許さないと思いました。
死人に口なしとはこのことだと思いました。
それが事実だとしてもそれは言うべきではなかった。
その場面を見て敏子は太郎を持ち上げることによって自分
が賞賛されたいだけではないかと私は思ってしまった。

岡本太郎コミュニティでは敏子の愛する人をサポートする
する姿勢が素晴らしい。
現代の女性へのメッセージであるという声が。
岡本太郎は結婚という制度を否定しようとしたわけですよね。
それが、敏子が太郎が死んだ後に太郎さん太郎さん
と連呼することで貞女の鏡みたいになってしまった。
太郎があえて養女にしたのに全く逆の結果になった。女は男のために尽くすものだという見本みたいになってしまった。女も男も独立した存在であるべきだと思ったわけですよね。太郎は。それが女は男をサポートするべきものだとなってしまった。
よくないと思います。


女の人も自分の力で名声や地位を手に入れるべきだと思います。
日本はまだまだ女性の社会進出が進んでいない。経営者も少ない。中国よりも少ないです。逆に統計を見ると減っているようです。これだけ起業ブームの中で先進国の中では異例のことです。
敏子のような生き方を褒め称えるからこういうことになるのでしょうね。
女が一人で頑張って地位を掴み取るとバッシングがすごいじゃないですか。林真理子とか片山さつきとか見てると分かりますよね。でも敏子の生き方というのは本当に誰にも叩かれないですね。でもやっぱり太郎の絵が素晴らしいのであってそれを周りに広めたりすることっていうのはそれほどのことだとは思わないのですよね。
違いますかね。
生前認められていなかったゴッホの絵を発掘した人はゴッホと同じくらい偉いのでしょうか。
やっぱりゴッホのほうがえらいと思います。

岡本敏子は反動ですらありますね。妻として夫をサポートするという生き方を私は否定するわけではありません。結果として明日の神話が見られるようになったのはいいことだと思います。しかし、敏子の生き方もあれば自分で道を切り開いていく女性の生き方も素晴らしいと思うのです。

細木数子は盛んに女の幸せ男次第と言っています。そんなことをテレビで真顔で言えるのは日本くらいではないでしょうか。
細木自身が商才でのし上がってきたのではないか。
今からでも結婚したらどうか。
細木は自分の欲望全開でタッキータッキー言えるのも
だんながいないからでしょう。
そういう細木を疑問に思わずいいこと言っているなあと思って観ている日本人がこわい。

男の力を借りなくてもやっている女もいるし男をサポートする生き方もあるという世の中になるのがいいのではないでしょうか。
なんだかまとまりがなくなってしまったけれど。
死者を利用してテレビに出まくる敏子に違和感を感じたのでした。
その違和感がまだ残っていて、それがこの前の
テレビを観てコミュニティの書き込みの敏子礼賛の言葉を
読んでうずいたのでした。