ゆとり教育の話でもするか

教育関係のミクシィコミュニティに入っているわけだが、
ゆとり教育について議論が白熱している。
でも、なんというか建設的ではない。

まずは議論するのであれば、歴史や外国などの比較対象を持ってこないと。
歴史と言ってもせいぜい戦後からしか考えてないし。
外国も全く見ていない。
日本国内のことだけで考えるから堂々巡りに
なってしまう。

やはり、ゆとり教育で授業時間数を減らしたから
最近の子どもはバカになったのだという思い込みから
抜け切れていない。

OECDの国際的な学力到達度調査によると
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/04120101.htm
日本の子どもの学力が下がっているのは確か。
ちなみに日本は「読解」14位、「科学」2位、「数学」6位である。
しかし、この調査で「読解」1位、「科学」1位、「数学」2位のフィンランドの学習時間と比較してみる。
 ◆年間平均標準授業時間の比較

         日本   フィンランド

 7〜8歳   709時間  530時間

 9〜11   761    673

 12〜14  875    815

ということで日本よりもはるかに少ない。
フィンランドに学び少ない学習時間で効率の良い学習指導方法を考えるという方向に議論を進める必要があると思う。

で、フィンランドの教育というのは読書や作文を重視
しているとのこと。
図書館も充実しているし生徒に考えさせる教育も進んでいる。
日本では詰め込み教育を復活させようという論調が
ある。それよりもフィンランドを見習って情報の活用の仕方を
学ばせ、自分で考えて文章を書く訓練をしたほうが
いいのではないだろうか。
だって、教師の集まるコミュニティでもデータの利用の仕方が
わかってなくて感情的な議論に行き着いたり、議論の方向があちらこちらに飛んでしまったりしているのだもの。
なんでフィンランドのことをみんな知らないのだろうか。
少しネットで検索すれば出てくることなのに。
昔からいいものはすべて外国から吸収してきたこの国である。
そこで真似しないでどうする。

とりあえず、データを収集し分析して自分の考えをまとめあげ冷静に議論することを教えないといけないと思う。
グーグルやヤフーなどがあるので瑣末な知識の収集はいくらでも出来る時代だ。
日本には大人も含め情報を分析できる人が少ないのだろうね。
みんなオタク的な知識に耽溺してしまっていて。
本当は自分の頭で考えられる人材を育てなければいけないのに。
というわけで、文部省は私を国費でフィンランドに派遣してもらえないだろうか。
全く新しい学習指導要領を考え出し必ずや日本の威信を世界に知らしめるような人材を育成する所存であります。押忍。
以上。