最近読んだ本漫画(ミステリー編)

探偵ガリレオ (文春文庫)

探偵ガリレオ (文春文庫)

東野圭吾
物理学者の湯川が刑事の草薙とともに事件を解決。
湯川は米村でんじろうみたく分かりやすい科学の実験を
してみせる。
草薙は湯川に事件を丸投げ。無責任。
オカルトというほどおどおどろしくはない不思議な事件が
連発し、湯川が科学的な物質や現象によってそれを解説する。
で、そこのところは説明されてなるほどとおもうくらいなので
文科系の読者は全く分からないだろう。
だから、謎解きの楽しさはあまりないかもしれない。
しかし、そんな物質や現象があるのねという新しいことを知った喜びに浸れる。
最小限の長さでサクサク読めるので、推理小説は読みたいけど
長い薀蓄とか伏線を貼るための描写はどうもと思う人には
ピッタリかもしれません。
クイズ感覚で楽しめます。
東野圭吾でしたが、無駄な文章がなくて読みやすくてよかったです。このシリーズは読み続けようと思います。

月館の殺人 上 IKKI COMICS

月館の殺人 上 IKKI COMICS

月館の殺人 (下)??

月館の殺人 (下)??

「月館の殺人」綾辻行人プラス佐々木倫子
月館に主人公の女子高生と鉄道マニアたちが招待されて列車に乗り込むが…
という話。
これは中盤の謎というか思い込みが溶けていくところが
一番綾辻っぽく新しいと思う。
終盤の謎解きのトリック等は昔からあるものの組み合わせです。
佐々木倫子という人は「動物のお医者さん」でもおなじみですが、ああいう変人を書かせると上手い人です。
特に今まで物語の登場人物にいない人たちの生態を描くのが上手い。
動物のお医者さんでは獣医学部の大学生生活を舞台にしていました。
理系の研究室という今までドラマにもなりえないところでした。
今回も鉄道愛好家(通称テツ)の奇行を描いて笑わせます。
綾辻の論理性と佐々木のユーモアがかみ合った作品に
なっていて、コラボレーションをした意味があったなと
思いました。
綾辻が関わったミステリーで笑えるとは思えませんでした。