呉智英先生

言葉につける薬 (双葉文庫―POCHE FUTABA)

言葉につける薬 (双葉文庫―POCHE FUTABA)

関係ないですが、裏金を岐阜県庁の職員が焼いちゃった事件が
あったみたいですね。
社会科の教科書に大正時代(?だったかな)の船成金が料亭で明かりが消えてしまって紙幣に火をつけて靴を探すという絵が
あったと思うのだけど、それを思い出しました。
ああいう話は都市伝説だと思ったのですが、実際にあるのですね。もったいない。
船成金より公務員のほうが品性下劣ですね。
みんなそれを思い出したかな。


子猫殺しについてはいろんな人がものを言い始めてますね。
文芸春秋では呉智英先生が書かれてました。
なんでも子猫を殺しても日本の法律上では立小便をしたくらい
の罪にしかみなされないそうです。
ここで、子猫の人権ならぬ猫権を認めてしまうと大変な
ことになるらしい。
昔、飼い主に噛み付いた犬を告訴して裁判になるという
ことが平気で行われている時代があったのだとか。
犬とか動物達が被告人席に座るみたいなことが行われて
いたとか。13〜18世紀の西欧では動物裁判が行われていたらしいです。
それと同じような時代に逆戻りしてしまう。
獣権論者に屈してはいけないとのこと。
被害者として動物を扱うということは加害者として
動物を扱うのと同じことだからです。

確かに動物を交配させて愛玩用に変な動物を人間は
いっぱい作ってきたことだなあ。
結構残酷なことを人間は動物にしている。
しかし、それが当たり前のことで、していいのだと
呉先生は言っています。