NANA16巻

Nana (16) (りぼんマスコットコミックス―クッキー (1707))

Nana (16) (りぼんマスコットコミックス―クッキー (1707))

NANA16巻です。
平積みです。
この漫画は登場人物の誰も好きではないけれど、
続きが気になって読んでしまうという不思議な漫画。
マイミクの誰かも、登場人物の誰にも共感できないと言ってました。
ナナがはしゃいだと思ったら、傷ついたような表情を
浮かべるというコマが多い気がします。
で、悩みというのが売れてきてからパンクバンドだと自分達は
思っていたのにビジュアル系との歌を歌わせられるとか
歌一本でやりたいのにバラエティに出させられるとか
コアなファンが音楽性が違うので離れていってしまうとか。
そんな感じです。
それはバンド業界ではよく聞く話なので、どうなんだろう。
読者としてはまた同じ悩みかと思ってしまう。
ナナがそんなことで悩んでいる間に、水面化では、
ナナの出生の秘密が暴かれようとしていて、(詳しくは書けませんが)ニアミスが起きたりといろいろ人物が入り乱れます。
それが的確な計算によって同時平行で進行しています。
そこの錯綜がこの漫画の見せ場でしょう。
そしてやはり、気になって次の巻を楽しみに待つのです。
そして、やはり最初のハチの呼びかけが気になります。
どこまで引っ張るのでしょうか。
個人的には今回はいろいろな登場人物が出現しましたが、
ナナのバンドの私設ファンクラブの会長が小さな権力をふるう嫌な様が面白かったです。
それにしても昔のタクミといいファンクラブの会長の詩音といいちょっと嫌なキャラクターはこの作者の漫画ではイキイキとしてますね。