淀川長治

淀川長治さんの解説だけのDVDが出るみたいですね。
http://www.allcinema.net/prog/show_dvd.php?num_sid=501310
安いですね。
このニュースを聞いて思い立って淀川長治さんの映像をネットで探して観てみました。
日曜洋画劇場で観たときはなんか古い映画の話ばかりしているなと思ってました。でも今観ると面白いですね。
つまらない映画のときは他にもこういう似た映画があるとか無理やり他の映画の話をしたりしていました。
でも映画というのは他の映画とつながっていて昔の映画に似たアイデアのものがあるとかそういうことを淀川さんは知っていて私たちに教えてくれていたのですね。
教養主義ですね。淀川さんが生きている頃はまだゴールデンタイムでも映画を一本の孤立した存在としての映画ではなくて歴史の中で位置づけるような評論を話せる場というものが存在しました。
しかし、今は他の映画との比較は俳優のみでただ泣けるとか
そんな評論だけになってしまいました。
視聴者が分からなくても固有名詞を羅列して、映画史を俯瞰していた淀川さんは偉いなあと思いました。
フィルムは失われていて淀川さんの記憶の中にだけ存在するという映画がたくさんあったのです。でもそれも淀川さんの死とともに失われてしまいました。

あと淀川さんで思い出すのはシュワルツネッガーへのインタビューですね。私は淀川さんがホモだと知らなかったので、淀川長治さんがシュワちゃんに触りまくったり「後で一緒にお風呂に入りましょうね」と言ったりしているのを観てなんか変な感じだなあと思っていました。
その当時はホモというものもあまりよく知りませんでしたから。で大槻ケンヂもそれを観ていたらしくあれはすごかったというのを聞いてああそういうことかと思いました。
というわけで、そういう人の存在を知ったのも淀川さんが最初だったのかもしれない。
今のようにゲイの人がテレビに出まくるという時代でもなかったですしね。
それにしても淀川長治さんの弟子はみんな女性的なしゃべり方なわけですけど、淀川さんの弟子の永六輔はホモなのだろうか。
気になる。私は別に差別的な気持ちは全くないしマッチョな男よりもホモのほうが好きなくらいなのです。でも六輔はどうなのでしょう?