ハケンの品格 第2回

ハケンの品格
スーパー派遣社員篠原涼子とドジでスキルのない加藤あい
のドラマ。
加藤あいがコーヒーサーバーを壊してしまう。男性社員におつかいを頼まれ、おつかいをするのが当たり前になる。
そのことで他の派遣社員からも派遣のプライドがないと疎まれてしまう。
女性正社員からは男の気をひくためにやっていると言われる。
ここに正社員、派遣社員の他に男性、女性という属性が生まれ、話が一段とややこしくなっていく。

加藤あいがおつかいを断る。
派遣を憎む大泉洋篠原涼子が取引先を巡って対立。
いろいろな属性を持った登場人物同士のパワーバランス、感情のぶつかりあいが一気に噴きだすフロアの場面が一番の見所であった。
たくさんの登場人物が一同に介しそれぞれの感情を台詞あるいは表情で表現している。
それが見事であった。
普通の脚本なら二人ずつの場面になりがちだが、このドラマの場合はワンシーンでいくつもの状況が展開していく。
そこが肝となって、その後は篠原と大泉のホチキス打ちの速さ勝負へとなだれ込む。
そこで、複雑に絡み合っていた糸がほぐれ、
正社員VS派遣社員という一見わかりやすい図式になる。
しかし、その勝負一筋縄ではいかずにまた糸は絡み合うのであった。
それにしても次回の予告編で大泉洋篠原涼子がキスをしていたが、どういう話になるのだろう。
全く予想がつかない。
とにかくこれだけの登場人物を出してキャラクターを描きわけ、その複雑な関係性もこれだけの短い時間の中につめこんでいて観てて全く飽きないのであった。