ハケンの品格 第3回

びっくりしました。
だいたい三分の二くらいでマンガチックな展開になるのですが、今回は…笑ったなあ。
加藤あいの新米派遣社員とスーパー派遣社員篠原涼子の友情を描きます。
とはいえ、篠原涼子は簡単に加藤あいを助けようとせず、
派遣社員として筋を通すためといいながら最後には動くという
毎回の展開。
この会社でマグロの解体ショーを請け負ったが、解体職人のツネさんが市場で転んで骨折してしまい。さてどうなるという話。
加藤あい篠原涼子派遣社員、そして腰掛け派遣社員たちと女の正社員板谷由夏のそれぞれの生き方が交錯します。
とはいえ、そればかりだと生臭くなってしまうので、マンガチックな要素を導入しているのでしょう。
女性陣の友情が複雑になっているのに対して、小泉孝太郎大泉洋の同僚の男同士の友情は単純であります。
それは現代の男の子どもっぽさをあらわしているのかもしれません。
小泉孝太郎セルフパロディのような演技しています。
普段温厚なのに怒ってタメ口になるところはいかにも小泉らしいボウヤという感じです。
小泉が派遣社員が多くなった理由を「アメリカの市場主義を導入して競争社会になったからですかね」みたいなことを言っていました。自分の父親がやったことを説明しているかのようです。小松政夫の嘱託社員のいつもの芸もいいですね。
マンガのような器の中に繊細な人間関係を盛りつけられていて参りましたというドラマです。
この脚本家は「白鳥麗子でございます」とか「やまとなでしこ」の人なのですが、やはりツンデレを書かせると当代随一ですね。