ハケンの品格 第7話

このドラマを観てあえて派遣として働く気になる人はいるのだろうか。
派遣会社をスポンサーにつけているのにもかかわらず派遣として働くことの厳しさをここまで描いていいのか。
今週は森美雪(加藤あい)がハケン弁当という企画を考えコンペに出す。
里中主任(小泉孝太郎)はそれを自分の名前で出さずにあえて
考案者の森美雪の名前で出すことにする。
創立80周年記念のコンペに派遣社員が出した企画が残るということで、かえって森美雪の立場が危なくなる。
社員に責められ泣いてしまう森美雪。
加藤あいを泣かせるなんて万死に値する。
責めている女子社員の黒岩(板谷由夏)も派遣社員がコンペに残ったということではなく、森美雪が里中主任のためにがんばったというのを聞いて、社内に恋愛を持ち込んだということで怒っているのだ。
このドラマは女性正社員の黒岩と篠原涼子演じるスーパー派遣社員大前春子と新米派遣社員森美雪という三人の女性をそれぞれの立場を共感できるように描いているのがいいと思う。
で、森美雪の立場が危うくなり、派遣の契約を切られそうに
なり、大前春子が活躍して救うという話。
派遣会社の社員一ツ木安田顕)の苦労をしすぎて、擦り切れてしまった古タオルのような存在感がリアルだ。
次回は今回の企画の件が波及して里中主任外しが始まるという展開になるようだ。
社長らしき大滝秀治も気になる。
次回はサラリーマン金太郎みたいな全社的なスケールの大きさとリアリティをどう両立させるのだろうか。
ちょっと苦言を呈すると今日の演出の人はあんまり脚本を分かってない気がする。
小泉孝太郎大泉洋が二人で抱き合いくるくる回る場面から
篠原涼子がくるくる回る場面につながるところ。
そのくるくる具合がつながるように演出しないと駄目だろう。
あと、剣道のシーンはもうちょっとテンポよくすべきだ。
とはいえ、今日は橋渡し的な回であるのにも関わらず
非常に熱中して観てしまった。素晴らしい。
企画書の書き方も勉強になる。