世界最速のインディアン

世界最速のインディアン
映画観てきた。
泣いた。世界最速というより世界最大に泣いた。
泣き腫らし顔を観られないようにトイレに駆け込み、そしてまた思い出し泣いた。
60過ぎのニュージーランドの老人がおんぼろバイクとともに
アメリカのソルトレイクシティに向かう。世界最速記録を出すためにバイクレースに出る。
その途中でさまざまな人々と出会い、なんてことはないが、
楽しいエピソードが続く。
そして、最後のレースでは大感動が待っている。
家を売って交通費をまかなうほど貧しい。耳は遠いし、前立腺肥大や心臓病を抱えているという非常に深刻な設定である。しかし、まったく暗い展開にはならず、とにかくポジティブで楽しく観られる。
途中の砂漠でガラガラ蛇に襲われ「こんなところまで来て死んだら浮かばれないわ」と言われ、笑いあうという場面がこの映画を象徴する。死の淵にいるときも笑ってそれを楽しむという姿勢である。
最後は「がんばっていきまっしょい」を観たときの同じような気持ちになった。
がんばっていきまっしょい」はなぜかボートレースに燃える女子高生の映画であった。
この映画も「なぜか」バイクレースに燃える老人の話である。
栄光のため、金のため、異性のため、そんな「ため」の映画ではなく、なぜかバイクレースに燃えるというそんな無償の行為に泣けるのである。
こんなに泣いた映画は記憶にない。うそだと思うなら、ヤフー映画とかみんなのシネマレビューをみてほしい。非常に点が高い。
レビューの☆は本当だった。