須藤元気の本

風の谷のあの人と結婚する方法

風の谷のあの人と結婚する方法

を立ち読み。
これはいい本。
自己啓発本が本屋にたくさん並んでいて、私もよくその手の本を読むのだが、翻訳ものはたとえ話がしっくりこなかったり、
読みにくかったり、日本人の本は著者がなんだか背伸びしているような感じとか面白くなかったりする。
この本の場合は適度なユーモアを加えてあり、たとえ話もアニメからユングまで幅広くわかりやすくて、分量的にも少ないので読みやすい。
だいたいこの手の本に書いてあることは決まっている。
人間関係のトラブルは相手のせいにせずに自分を省みて
自分を変えることで相手を変えようととか。
目標がある場合はたとえばダイエットしたいとか漠然と思うのではなくて、小さな目標を立てて達成感を得ることで、最終的な目標をかなえる。
たとえば、今日はこれだけにして食べないでおこうとか。
そして、それを楽しむとか。

仕事については好きなことをしたほうがいいと書いてあった。
世間体とか大企業だからということは考えなくていいじゃないかとある。数十年しかいきられないのだから、好きなように生きたほうがいいと。少しほっとする。
私がかねてから唱えているはったり力についても書いてある。
まず、自分を高めるために目標がかなったら何をするだろうと考えて行動してみる。
エネルギーが高まるような場所に行き、行動するという。
アルマーニのスーツを金持ちになったら買おうと思っている人は先に六本木ヒルズに行ってアルマーニを買ってしまうとかそういうことだろう。
明治政府が出来たとき新政府の大臣となる人間は身分が低い人が多いから心配していたが、大久保利通が「立派な服を着て、馬車で凱旋すればその気になる」みたいなことを言ってそうしたら、新政府の要人もその気になったという。
ギャグも面白い。
荻野目洋子似(古い)の彼女。とか
気分を高めるためにうる星やつらのCDを聞くことにしています。とか。
恋愛にもステップがあり、お勧めする方法として
やるき茶屋に彼女を連れて行き、店員のポジティブなオーラを浴びます。そして、公園に連れて行き、フリスクを3粒ほど食べて心を落ち着かせた後、自分でも考えていないような壮大な夢を語り告白すれば、彼女も「よろこんで」と言うのです。
と書いてある。そっかあ。
会社に行きたくないときは会社に好きな人を作りましょう。
おそうじのおじさんやおばさんでもいい。味があるものですよ。
とのこと。

なるほど。
自己啓発系の本を読むのが面倒くさい人も入門書として読んだらいいと思う。