ホリデイ

ホリデイ

本 文 アイリス(ケイト・ウィンスレット)はイギリスに住む新聞記者。アマンダ(キャメロン・ディアス)はロスに住む映画予告編製作会社社長。
そんな二人が失恋をきっかけに「ホームエクスチェンジ」のサイトを観てお互いの家を休暇の間だけ交換する。
アマンダの前にはアイリスの兄、グレアム(ジュード・ロウ)が現れ、一夜をともにする。しかし、ハンサムでプレイボーイに見えるグレアムにはある秘密が…
アイリスにも映画音楽の作曲家のマイルズ(ジャック・ブラック)という男が近づき、なんだかいい雰囲気になるけれど。
というストーリー。
予告編製作会社社長であるために、いつも人生ある局面になると頭の中に予告編が流れるというアマンダのキャラクターが面白い。あのハリウッド映画の大仰な予告編のナレーション。頭の中に予告編が流れるために自分の人生を客観化してしまうアマンダは15歳の時から悲しいことがあっても涙を流すことが出来ない。その彼女が…という。
アマンダとグレアムが逢ってすぐセックスをしてしまうのに、いざ普通のデートをしてお互いのことを話し出したら
照れてしまうというのがリアルである。
CGも使わず主に会話によってストーリーを成立させていて、派手なアクションもない。
ウェルメイドな恋愛コメディであった。
ジャック・ブラックがいつもの音楽好きなキャラクターを演じていて楽しかった。レンタルDVDを観ながらその映画の主題歌を歌うところとかロック・オブ・スクール好きな私にはツボである。
この映画はワインとか日本酒とかココアとか飲み物が重要なファクターになっていて、シチュエーションにあった飲み物が出てくる。
アイリスがマイルズに日本料理屋でひとりぼっちにされて、
日本酒を飲むシーンなどがわびしくていい。
八代亜紀かと思った。
この映画を嫌いな女の人はいないと思う。
ジュード・ロウジャック・ブラックという好対照な二人が出ていて、ジュード・ロウは格好いいしジャック・ブラックはルックスは悪いが才能があって、ケイト・ウィンスレットのために曲を作ってピアノを弾いてくれる。
女の人の理想、ロマンを描いた作品だと思った。