ダメじゃない

http://d.hatena.ne.jp/kotorikotoriko/20070521/1179753981
この日記ですが、高校のパソコン職員として働いている人が
女子高生に話しかけられてバブル経済について説明したのだけど、その女子高生はいとも簡単に手持ちのできの悪いプリントを見て理解してしまった。
その女子高生は進学クラスの中では落ちこぼれのほうなのだけど、「頭がいい」と褒めたら「そんなこと初めて言われた」と言ったという話。
で、大学入試などはコンビニのバイトより簡単なのだから、
いったんレールから外れたからと言ってあきらめずにリアルに大学に入ることを考えれば成績が悪い人もバカじゃないんだから、受かるっていう。そのレールは学校だけじゃなくて社会全体に広がっていて少しでも道から外れると絶望的にみんななってしまう。自分はそんなレールは無視するので幸せであるという話。

私も高校で進学校に入ってしまい、数学の進みが異様に早いものだから、あきらめて絶望感に駆られて1年生のときは全く勉強しなかった。高校時代は最低の成績であった。
でも「これで君も大学に受かる」みたいなマニュアル本を読んで参考書をそろえて勉強したら浪人はしたもののそこそこの大学に入ることができた。
今から考えると無駄な勉強もあったから正味1年位に高校の勉強は圧縮できる。
落ちこぼれから東大合格というのも最近になってようやく漫画「ドラゴン桜」に取り上げられるほど可能性もあることだと思われるようになった。私のときは情報が少なかったので、もし本屋で受験マニュアルを手に取らなければ大学に行かずに違う人生を送っていただろう。それほど、完全に置いていかれていた。
ドラゴン桜を高校生の全員が読んでいるわけではないので、
絶望感にさいなまれて身動きとれずにアップアップと高校の中で酸欠になっている生徒がたくさんいるだろう。
もしくはドラゴン桜を読んでもこんなうまくいくわけがないと思う生徒もいるだろう。
勉強ができないだけで絶望にさいなまれ劣等感を植え付けられる社会というのは間違っているかもしれない。