半田健人君の素晴らしさ

テレビに出ている人でオタクを名乗る人がいるけれど、
オタクを職業にしている以外で聞いていて話が
面白い人は半田健人君くらいじゃないかな。
昭和歌謡好きでNHKの番組ではピンクレディーの曲を分解して
ここが聞きどころだと教えてくれた。
死ぬ前の阿久悠も感激していた。
謡曲の編曲者に着目するマニアックさが素晴らしい。

で、この前アメトーークジョジョの奇妙な芸人を観たのだが、ファミレスのジョナサンからジョナサン・ジョースターという登場人物の名前をつけたなどという薀蓄は私でも知っているのでダメだ。
そんなの面白くない。
私だったら手塚賞を荒木先生が受賞して手塚治虫に激誉され、
上京して来いと薦められ、東北といえば石ノ森章太郎と引き合いに出した荒木先生に対して手塚が「あの程度なら」と
石ノ森より新人の荒木先生の才能を買っていた。
というエピソードを話す。
石ノ森章太郎手塚治虫の確執話も時間があったらしたいし。

オリラジのあっちゃんの話も中途半端で伝わってこなかった。
超能力を表すのに普通はものが動くようすを表す。
大友克洋はそれを球形に物体がへこむ様子を表して新しい
超能力の表現を示した。
ジョジョは精神の形で表したという。
よく分からないので調べてみたら、スタンドという主人公の分身(?)が出てきてそれを描くことによって新しい超能力描写
が可能になったのだとか。
オリラジのあっちゃんの情報もネットでググればすぐ見つかるような情報でオリジナリティがないし分かりにくいのでダメだ。

http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/20070805
ここにあるようにざっくりと歌謡曲の特質を「具体化しつつも決めすぎてない」歌詞にあると喝破した半田君はスケールがでかい。それにオリジナリティがある。
ケンコバ以外のジョジョ芸人と半田君を見る限り、イケメンは普通の人、不細工はオタクという時代はとうに終わりを告げ、なんだかひねった時代になっているようである。
オタク容認はもう当たり前になりオタクがどう語るか
という段階に世間は達しているのだろう。